アーカイブ:2011年7月

笑ってたいんだ

「笑ってたいんだ」。そのとおり。いい言葉ですね。
今日のタイトルは、いきものがかり(日本の音楽グループ)の新曲から拝借しました。

昨日は仙台でプロ野球のオールスター戦が行われました。
楽天イーグルスの田中投手と仙台育英高校出身の由規投手による先発で始まった試合は、東北高校出身のダルビッシュ投手、秋田経法大附属高校出身の攝津投手など、東北にゆかりのある選手が多く出場し、試合を盛り上げました。
試合前に行われた楽天の嶋選手のあいさつも素晴らしかったです。
「人の力を信じて、一緒に前を向いて歩いて行きましょう」という力強いメッセージ。その言葉に違わない一流選手の全力プレーを見守る観客席には、笑顔がいっぱい。ファンの皆さんも大いに楽しんだことでしょう。

また昨日は、テレビ番組の企画ではありますが、お笑い芸人やアイドルグループが東北の被災地を訪れ、笑顔や料理を届けました。
先月私も仙台へ行ったのですが、地方紙に載っていた仙台地区のバラエティ番組の視聴率が、軒並み全国平均よりも高かったことが印象的でした。

まだまだ復興には困難が多く、時間もかかりそうですが、私も、人の力、笑顔の力を信じています。

 

今朝のお供、
MANIC STREET PREACHERS(イギリスのバンド)の『EVERYTHING MUST GO』。
「すべての物事は進んでいく」。
中心メンバーを失い、残りのメンバー3人で再出発を誓ったバンドは、新たな旅立ちに「幸せにならなければ」と歌います。
タイトル曲でのHAPPY!!という叫びを聴くたび、胸が熱くなります。

(佐々木 大輔)

更新料について

7月15日、賃貸住宅の契約更新時に支払う「更新料」の効力について、最高裁判所の判断が示されました。身近な問題として以前から注目されていた裁判でしたので、皆さんにとっても関心の高い裁判だったのではないでしょうか。

判決の結論は、更新料が「高額すぎなければ有効」。
更新料の性質について、「一般には家賃の補充や前払い、賃貸契約を円満に継続するための対価などの複合的な性質がある」と判断しました。
また、「家主と借り手との間には、更新料に対する情報量の格差がある」との原告側の主張に対しては、「契約書に具体的に記され、家主と借り手が明確に合意している場合に、両者の間で情報や交渉力に大きな格差はない」と指摘しました。
しかし、「高額すぎなければ」という結論に対する具体的な基準は示されませんでした。

たしかに最近は、インターネット回線や地上デジタル放送への対応、エアコンの完備が求められ、さらに不景気の影響もあり賃料を安く抑えなければなかなか借り手がつかないなど、貸主の負担が大きいという現実もあります。
今回の判決が更新料を有効と認めたことで、貸主の経済的負担が多少は軽減されることと思います。
一方で消費者の保護に鑑みれば、更新料を名目として家賃以外の一時金を上乗せし、不当に高額な金額を借主に負担させることがあってはなりません。貸主には、今後更新料についてはもちろんのこと、各地域特有の規約についても契約の際にしっかりと説明をする必要が生じます。
「更新料が気に入らないならば契約時にノーと言うべき」という貸主側の主張を通すためには、むしろ貸主は説明責任を重く課されたものと今回の判決を受け止めなければなりません。
更新料を明記した契約書にサインを交わしただけでは説明責任を果たしたとは言えず、明確な合意の基礎を欠く、というのが私見です。

 

今朝のお供、
サザンオールスターズの『世に万葉の花が咲くなり』。
なでしこジャパンのW杯世界一、おめでとうございます!
撫子は『万葉集』の時代から和歌に詠まれてきた花。日本古来の可憐な花が、今を盛りと美しく咲きました。

(佐々木 大輔)

お久しぶりです

こんにちは。ご無沙汰しておりました。
また今日からお付き合いよろしくお願いいたします。

秋田は暑い日が続いていますね。
暑いのが苦手な私は、こう暑くなってくると、なかなか好きな音楽にもゆったりと浸れなくなってしまいます。
そこで、仙台時代に素敵な音楽をたくさん教えていただいた方へメールをしたところ、「モーツァルトの室内楽曲などはいかがでしょう」とのアドバイス。中でも「ピアノと管楽のための五重奏曲」がおすすめとのこと。残念ながら、その方が紹介してくださった演奏家のCDは我が家に無かったのですが、代わりにグルダのピアノとウィーンフィルハーモニー管楽アンサンブルによる演奏で楽しむことにしました。

モーツァルトの音楽とともに、カズオ・イシグロの小説『日の名残り』を読んで過ごしました。
旅に出た主人公が、その道すがら執事としての過去を振り返る様子を、静かに描いています。読みさしのため、どのような結末が待ち受けているのかはまだ分かりませんが、抑制の効いた描写には、かけた音楽の音量を上げると壊れてしまいそうな繊細さが満ちており、先を急がず、描かれている品格ある世界を少しずつ味わう方が良さそうです。

しおりをはさみ、本から顔をあげると、素敵な夕焼けが広がっていました。部屋にもオレンジ色が溢れる中、もう一曲、モーツァルトのクラリネット協奏曲をプリンツのクラリネット(ベーム指揮ウィーンフィル)で聴いているうち、私の休日も暮れていきました。

 

今朝のお供、
FOO FIGHTERS(アメリカのバンド)の『WASTING LIGHT』。
いまどき珍しくアナログで録音されたアルバムです。
その証拠に?CDにはマスターテープの断片がオマケとして封入されていました。
NIRVANA(ヴォーカリストが在籍していたバンド)という大きな過去を乗り越えて前に進もうという気迫が、「WALK」という曲から伝わってきます。

(佐々木 大輔)