秋田市もようやく暑い夏が終わり、秋の気配が少しずつ。
朝晩は涼しくなりました。
今年の夏は猛暑に大雨。類を見ない夏となりました。
部屋に常温のまま置いていたデイリーユースなワインは全てダメになってしまい、泣く泣く処分。
日本酒はなんとか大丈夫でした(少し老ねた味がするものもありましたが)。
品質確認と称して、もったいなくてまだ飲んでいなかったお酒を贅沢にも何本も開けながら思ったのは、もったいないといって取っておいているうちに、飲み時を逃してしまったな(味を劣化させてしまったな)ということ。
これからは、あまりため込まず飲む分だけ購入するのがいいのか、それとも今使っている日本酒専用冷蔵庫よりも大きなものを買って火入れ酒も一緒に冷蔵保存しておくか。悩みどころです(悩むほどのことではないとの声も聞こえますが・・・)。
話変わって。
先日、昨年の第1弾に引き続き、当事務所が法律顧問を務める2社、来楽株式会社様と株式会社エムコレ様が制作されました番組『はじめよう、終活!』の第2弾が、秋田ケーブルテレビ様により収録されました。
今回も私(司法書士佐々木大輔)が講師を務めております。
第2弾では、相続登記の義務化の解説を中心に、残された相続人が相続登記をスムーズに行うために必要な、終活としての事前準備や心構えについてのお話をしております。
なお、「相続登記の義務化」について少し触れておきますと、令和6年4月1日から段階的に実施され、主な内容としては、①相続登記の義務化と罰則の制定(令和6年4月1日)、②相続人申告登記の制度化(令和6年4月1日)、③氏名・住所変更登記の義務化と罰則の制定(令和8年4月?)、そしてこれらに先駆けて令和5年4月27日から開始している④不要な土地の国庫帰属の制度化などが挙げられます。
しかし、そもそも登記というのは、総仕上げの段階での手続です。ですので、相続登記をするには、前提として、相続問題を解決しなければなりません。具体的には、誰がどの財産を相続するのか、相続人全員で話し合って決定しなければならないのです。
相続が争続になってしまうと、話合いがまとまらず、結果的に相続登記ができなくなってしまいます。
詳細につきましては、ぜひ番組をご覧くださいませ。
放送日時が決定次第(11月放送開始予定。月2回、1年間放送されます)、改めてお知らせいたします。
※来楽株式会社:秋田市と井川町で「介護施設の運営」や「高齢者の暮らしのサポート等終活支援」を行っている会社です。
※株式会社エムコレ:潟上市飯田川で、「ニュージーランド産マヌカハニー(高級ハチミツ)」や「輸入雑貨」などを販売する「エムズコレクタブルズ(m’s collectables)」というお店を運営している会社です。
今朝のお供、
HELLOWEEN(ドイツのバンド)の『KEEPER OF THE SEVEN KEYS Part2』。
(司法書士 佐々木 大輔)
先日、古典落語の『青菜』を聴く機会がありました。暑い夏にぴったりの演目です。
――夏の暑い昼下がり、隠居のお屋敷でひと仕事を終えた植木屋に、隠居から「冷えたお酒でもいかがかな」と声が掛かる。酒肴に鯉の洗いなどが出された後、「青菜は好きかね」と尋ねられた植木屋が「好きです」と答えると、隠居は妻に青菜を出すよう頼む。
しかし奥から手ぶらで現れた妻は隠居に「名を九郎判官」と返答、聞いた隠居は「義経にしておこう」と言って済ませてしまう。
実はこのやり取り、「青菜は食べてしまい切らしている」ことを客前で言うのはみっともないので、妻が「すでに菜を食らう(「名を九郎」判官)」と言い、隠居が「では、よし(「義」経にし)ておこう」という会話を隠語で交わしたものだという。
すっかり感心した植木屋は家に帰り女房にこの話をすると、女房は「そのくらい私にでもできる」というので、それならばと友人相手にやってみることに。狭い長屋なものだから奥の間などなく、植木屋は女房を無理やり押入れに押し込む。
最初の声掛けからグダグダなやり取りが続いた後、ついに青菜のくだりがやってきて、「奥や!」と女房に声をかけると、押入れから汗だくの女房が転がり出てくる。びっくりする友人。
ところが女房は暑さのあまり段取りを忘れ「名も九郎判官義経」と最後まで言ってしまう。
返答に窮した植木屋は言う、「弁慶にしておけ」――
やはり付け焼刃ではうまくいかないですよね。
植木屋と友人とのグダグダなやり取り、押入れから出てくる女房の滑稽さもありますが、私は、女房にオチを言われてしまい窮地に陥った植木屋が、苦し紛れとはいえこの流れで「弁慶」と答えるあたり、むしろ頭の回転の速さを感じます(ただし、全く意味は通じませんが)。
まさに“弁慶の立ち往生”からの咄嗟の一言といった感じでしょうか。
また、冒頭に出てくる「冷えたお酒」ですが、このお酒、上方では「柳蔭(やなぎかけ)」と呼ばれるみりんと焼酎を合わせたもので、暑気払いによく飲まれていたとのこと。
そもそも『青菜』は上方落語で、三代目柳家小さんが江戸落語に移植したものだそうです。江戸落語として演じられる際には、「上方から取り寄せた柳蔭というお酒」などと説明が入る場合もあります。
ちなみに、三代目柳家小さんといえば、寄席好きの夏目漱石が、小説『三四郎』の中で、「同じ時代に生きられることの幸せ」と書いて絶賛している落語家です。
『青菜』を聴いた夜、落語と一緒にお酒と極上の焼肉をお腹いっぱい頂いたのですが、帰りにもう少しだけ冷えたお酒を飲みたくなり、立ち寄ったバーでカクテルのダイキリを頂きました。
このダイキリをシャーベット状にしたものはフローズン・ダイキリと呼ばれ、文豪ヘミングウェイが愛したカクテルとしても知られていています。
ダイキリは、もともとキューバの鉱山で働く労働者が暑さを凌ぐために、キューバ特産のラム酒にライムと砂糖と氷を入れて作ったのが始まりといわれており、暑気払いにもうってつけのお酒でして・・・
おっと、話が長くなるのが私の悪い癖。
今月はこの辺でお開きに。
今朝のお供、
The Who(イギリスのバンド)の『My Generation』。
(司法書士 佐々木 大輔)
この度の大雨により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧と皆様の心身のご健康をお祈り申し上げます。
記録的な大雨から2週間。判明しているだけでも秋田市内では住宅被害が2400棟以上、そのうち床上浸水が過去最多の1800棟以上とのことです。
私が通勤で使っている地下トンネル秋田中央道路も冠水し、本日現在も通行できない状況にあります(8月1日からは片側一方通行が開始されるとのこと)。
昨年7月の当ブログを読み返してみると、『夏本番』というタイトルで、星新一著「おーいでてこーい」(『ボッコちゃん』収録)を引いて、異常気象について書いていました。
昨年も全国的に35度を超える猛暑日が続きましたが、今年は昨年以上に暑い日が続いています。
先日NHKのニュースで、今月(2023年7月)は観測史上最も暑い1か月となる可能性が高いと報道されていました。世界の平均気温が最高を記録したのは2019年7月の16.63度でしたが、今月は23日までに16.95度となっていて、記録更新は確実とみられています。
国連のグテーレス事務総長も記者会見で、「地球全体にとっての大惨事であり、人類の責任であることは明白だ。地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が訪れた」と強い危機感を示しており、その上で「われわれはまだ最悪の事態を食い止めることができる」として、対策によりいっそう尽力するよう訴えました。
世界の温室ガス排出量の8割を占めているのがG20(主要20か国)。日本は、温室ガスの大部分を占める二酸化炭素の排出量が世界で5番目に多い国となっています(2021年度)。
秋田県沖で進む洋上風力発電事業。脱炭素の切り札として期待されています。
秋田県が脱炭素のロールモデルとなることができるか。
状況は待ったなしです。
今朝のお供、
U2(アイルランドのバンド)の『SONGS OF SURRENDER』。
(司法書士 佐々木 大輔)