今夏、懐かしい再会が重なりました。
【秋田リトルリーグ】
まず最初に秋田リトルリーグの「48年目のリトル同窓会」。
三浦捷也理事長(三浦歯科医院の院長:秋田市新屋)を筆頭に、コーチ、卒団生合わせて100人規模の同窓会となりました。
現在は活動を終了している秋田リトルリーグですが、三浦理事長の「勝敗に固執せず、野球を通じて小学生の健全な成長を目指す」という信念は、最後までぶれることなく貫かれていました。
当日配布されたプログラム冊子には、当日参加できなかった卒団生からのメッセージもたくさん載っており、その中には懐かしい名前も。
秋田リトルリーグでの活動を通じて、きずなや友情を深めることができたことを感謝しています。
そして何より、85歳で現役の歯科医である三浦理事長には敬服いたしますし、職業人としても「こうでありたい」と憧れます。
あいさつで壇上に立った理事長、背筋の伸びた若々しい姿はかっこよかったなあ。
【友人I】
お正月に開催された秋田高校の同期会で30年ぶりに再会したI君。
現在は風力発電事業などの大きな事業を手掛ける東京本社の会社で活躍中。
同期会ではお互い近況報告をした程度でゆっくり話すことができず、残念に思っていましたが、彼がお盆に帰省したタイミングで声をかけてもらいました。
彼とは高校3年生のとき同じクラスで、しかも彼は学級委員長(このことはすっかり忘れていましたが)。
お酒を酌み交わしているうちに見えてきた真面目さの中にあるユーモアも含めて、大人の包容力がある男になっていました。
彼を見送った後すぐに「あの話もしたかったな」と思い出し、呼び戻したくなる気持ちを抑えるのに必死でした。
そして、なんとこの日、秋田巡業に来ていた義ノ富士関と尊富士関とたまたま会うことができたんです。
遠慮がちに握手をお願いしたら、「いいですよ」と気さくに対応してくれて、私もI君も大感激!
良いことは重なるものだなあ。
【友人S】
もうひとりの友人は東京で整形外科医として活躍中のS君。
こちらはお正月の秋高同期会で会うことができなかったのですが、彼が学会で帰省したタイミングで声をかけてもらいました。
彼とは1度も同じクラスになったことはないのですが、不思議と馬が合い、高校を卒業してからも交流していました。
しかし私が大学院に進学した頃から会う機会が無くなっていたため、今回は20年ぶりの再会です。
彼は学生時代から整形外科医(特にスポーツ医学)を志しておりましたので、今、スポーツ医学の専門医として活躍する彼の姿を見ると、あっぱれな気持ちになります。
若い頃のストイックでまっすぐな性格が変わっていなかったのも嬉しかったなあ。
多くの恩人と仲間に支えられて今の私があります。
私も誰かを支えることができているのかな。
できているといいな。
今朝のお供、
Radiohead(イギリスのバンド)の『KID A』。
学生時代、S君のアパートで一緒に聴いた思い出のアルバム。
(司法書士 佐々木 大輔)
えっ、本当に?
作家の東野圭吾さんが亡くなられました。
まだまだ現役バリバリで活躍されていましたから、突然の訃報に言葉を失いました。
未だに信じられません。
来月にはガリレオシリーズの新作も出るというのに。
東野さんは江戸川乱歩賞を受賞した『放課後』でデビュー、その後数々のベストセラーを生み出し、総売上げは1億部超。
世界各国で翻訳され、特にアジア圏では村上春樹さんと並ぶ知名度と人気を誇る作家です。
先述のガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズなどのシリーズものも多数、ホテルを舞台としたマスカレードシリーズも私は楽しみにしていました。
私が東野作品を初めて読んだのは中学生の頃。『放課後』でした。
それから講談社文庫を中心にいろいろ読みましたが、共通しているのはリーダビリティに優れているところ。一度読み始めたら止まらない、まさに一気読みの面白さ。
あまり意識されることはありませんが、流れるような文章の上手さはもっと評価されてもいいのでは。
東野作品の中で、一番の衝撃は大学時代に読んだ『白夜行』でした。
――ある事件の関係者である2人の主人公が歩んだ19年間。彼らの心理描写は徹底して排され、周囲の人々の視点を通してのみ彼らの人生が描かれる――
主人公たちの内面は一切描かれていないにもかかわらず、いや、むしろ直接描かれていないからこそ、読み手は想像力を掻き立てられ、かえって主人公たちの内面を強く意識させられてしまうという構成の巧みさ。
文庫本は800ページを超え、俗に「鈍器本」と呼ばれる分厚さですが(私が読んだ単行本は2段組500ページ超)、読み始めたらあっという間でした。
東野さんはガリレオシリーズ第3作『容疑者Xの変身』で直木賞を受賞します。
実に6回目のノミネートでの受賞でした。
私はもっと前に、それこそ『白夜行』(ノミネート2回目)で直木賞を獲っていたイメージがあったのですが、実際は6度目の正直だったんですね。
その輝かしいキャリアからは遅きに失すると思われた東野さんの直木賞受賞。
東野さんの直木賞については、後年、同じく直木賞作家となった今村翔吾さんがインタビューで、「いつか自分も『直木賞作家の今村翔吾』ではなく、単に今村翔吾と紹介されたい」と話していました。
曰く「東野圭吾さんに対して誰も『直木賞作家の』とは言わないでしょう。冠なんか無くても東野圭吾で通るんです。そういう存在になりたい」と。
たしかに東野さんクラスになると、直木賞作家かどうかはもはや関係ないですからね。
40年超のキャリアで106冊。
まだまだ読んでいない作品があります。
哀悼の意を込めて、これからも東野作品を読んでいきます。
今朝のお供、
The Rolling Stones(イギリスのバンド)の『Foreign Tongues』。
(司法書士 佐々木 大輔)
年が明けてからいくつか演奏会に行きましたので、そのリマインドを。
【2月23日 イヴ・レヒシュタイナー パイプオルガン リサイタル】
パイプオルガンの演奏を聴きにアトリオンに行きました。
アトリオン音楽ホールができた頃はパイプオルガンの演奏を聴く機会も結構ありましたが、最近はなかなか聴く機会に恵まれず、久しぶりに聴くことができました。
演奏者はイヴ・レヒシュタイナー。
彼の略歴を見ると、そのキャリアはクラシック音楽だけではなく、ロックやジャズなど様々なジャンルの演奏家とコラボレーションし、幅広い演奏活動を行っているそうです。
今回のプログラムは前半がバッハ、後半はなんとベルリオーズの『幻想交響曲』全曲を彼自身がパイプオルガン用に編曲したバージョン。
大編成のオーケストラで演奏される曲をパイプオルガンでどのように演奏する(再現する)のか。
調べてみると、彼はこの編曲バージョンのCDも発売しているようで、この曲については自家薬籠中の物、期待はいやが上にも高まります。
結果、オリジナルのオーケストラ版に比べると少々物足りない部分もありましたが、迫力もありましたし、最後の音がホールに柔らかく響く様子は、オーケストラが目指すべき音のブレンドの極致を聴く思いでした。
ただ、第5楽章の鐘の音をどのように再現するのかと思っていたら、タブレット端末を操作して録音された鐘の音を流していて残念。ちょっと笑っちゃいました。
【4月5日 ウィーン チェロ・アンサンブル5+1】
チェロ5挺、ファゴット1本、寸劇あり小話ありのカジュアルな演奏会でした。
ウィーン・フィルのメンバーを中心としたアンサンブルで聴く「ピツィカート・ポルカ」は、ニューイヤーコンサートを生で聞いた気分になり、多幸感最高でした。
オーケストラにおいてチェロもファゴットも主役というよりは縁の下の力持ち。音域も近く相性はばっちり。
私はチェロを弾いていたことからチェロ派の人間ですが、チェロ派としてファゴットが心底羨ましいと思うのは、モーツァルトがファゴットのために協奏曲を残していること。
チェロ協奏曲も作曲してほしかったなあ。
アンコールは1挺のチェロを4人で演奏するという曲芸のようなラヴェル作曲の「ボレロ」、そして最後は演奏に合わせて観客みんなで歌った「秋田県民歌」でした。
【4月18日 角野未来 ピアノリサイタル】
4月はもうひとつ角野未来のピアノリサイタルに。
角野未来さんのお兄さんはピアニストの角野隼斗さん。
隼斗さんの演奏は、数年前に読売日本交響楽団との共演でガーシュインのピアノ協奏曲を聴きましたので、これで兄妹両方の演奏を聴いたことになります。
未来さんのキャリアは、音大出身ではないお兄さんに比べると音楽家として正統派、現在はフランスに拠点を移し、音大大学院に在学中とのことです。
しかしプログラムは意欲的で、後半こそドビュッシーやラヴェルといった王道のフランス音楽を組んでいましたが、前半はセシル・シャミナードやメル・ボニスという初めて聴くフランスの女性作曲家の作品を取り上げていました。
ご本人のマイクによる解説も素晴らしく明晰。
5月には「小林愛実 ピアノリサイタル」に行きましたが、紙幅の関係上、感想はまたの機会に。
今朝のお供、
ソニー・ロリンズ(アメリカのジャズミュージシャン)の『Saxophone Colossus』。
(司法書士 佐々木 大輔)