お久しぶりです

こんにちは。ご無沙汰しておりました。
また今日からお付き合いよろしくお願いいたします。

秋田は暑い日が続いていますね。
暑いのが苦手な私は、こう暑くなってくると、なかなか好きな音楽にもゆったりと浸れなくなってしまいます。
そこで、仙台時代に素敵な音楽をたくさん教えていただいた方へメールをしたところ、「モーツァルトの室内楽曲などはいかがでしょう」とのアドバイス。中でも「ピアノと管楽のための五重奏曲」がおすすめとのこと。残念ながら、その方が紹介してくださった演奏家のCDは我が家に無かったのですが、代わりにグルダのピアノとウィーンフィルハーモニー管楽アンサンブルによる演奏で楽しむことにしました。

モーツァルトの音楽とともに、カズオ・イシグロの小説『日の名残り』を読んで過ごしました。
旅に出た主人公が、その道すがら執事としての過去を振り返る様子を、静かに描いています。読みさしのため、どのような結末が待ち受けているのかはまだ分かりませんが、抑制の効いた描写には、かけた音楽の音量を上げると壊れてしまいそうな繊細さが満ちており、先を急がず、描かれている品格ある世界を少しずつ味わう方が良さそうです。

しおりをはさみ、本から顔をあげると、素敵な夕焼けが広がっていました。部屋にもオレンジ色が溢れる中、もう一曲、モーツァルトのクラリネット協奏曲をプリンツのクラリネット(ベーム指揮ウィーンフィル)で聴いているうち、私の休日も暮れていきました。

 

今朝のお供、
FOO FIGHTERS(アメリカのバンド)の『WASTING LIGHT』。
いまどき珍しくアナログで録音されたアルバムです。
その証拠に?CDにはマスターテープの断片がオマケとして封入されていました。
NIRVANA(ヴォーカリストが在籍していたバンド)という大きな過去を乗り越えて前に進もうという気迫が、「WALK」という曲から伝わってきます。

(佐々木 大輔)