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もうひと踏ん張り

秋田市も今年は梅雨入りが遅れて、先日23日にようやく梅雨入り。
しかし梅雨入りはしたものの今のところ雨は降らず、明けるのも早いのではないかとの話もちらほら。となると夏の水不足が心配です。
一方で、週が明けて7月に入ると梅雨らしく連日の雨予報となっておりますが、昨夏のような大雨による被害が出ないように祈ります。

さて私はといえば、総会シーズン真っ只中。皆様からご依頼いただく会社や法人の登記(役員の改選など)は繁忙期を迎え、私自身も多数の総会に出席し「今日は何日?何曜日だっけ?」というありさま。

本当はゆっくり取り上げたい話題もあるのですが(私の音楽を聴く環境が変わったことや美術展を観に行ったこと、断捨離を頑張っていることなど)、まずは目の前の業務に専念いたしますので、すみません、今月のブログは近況報告のみで。

次回以降のブログをお待ちいただけますと幸いです。


今朝のお供、

The Birthday(日本のバンド)の『GOLD TRASH』。

                              (司法書士 佐々木 大輔)

食(飲?)生活

先日、当事務所の所長が会長を務める異業種交流会で今野宏社長(株式会社秋田今野商店)を講師にお招きし、『食と長活き』をテーマにご講演いただきました。
株式会社秋田今野商店は、明治43年創業の老舗であり、当事務所が法律顧問を務める会社でもあります。

簡単に秋田今野商店の説明をいたしますと、「麹菌(こうじきん)」をはじめ、様々な微生物の(たね)(きん)を製造する会社であり、日本には数社しかない会社です。私の大好きなお酒を例にすると、東日本で醸されるお酒の7割以上は、秋田今野商店の麹菌によって造られているとのことですから、私は決して今野社長に足を向けて寝ることができません。

また、農学博士でもある今野社長は、東京農業大学を卒業後、20代の頃、オランダ最古の工科大学である名門デルフト工科大学に留学されました。
企業の経営者であるとともに、一流の研究者・学者でもある今野社長ですので、日本全国はもちろん、世界中に今野社長の知見を求め指導を仰ぐ企業や研究者の方々がいます。

食文化、なかでも発酵食品は特にその国や地方の風土や歴史と深く結びついています。秋田でいえば、いぶりがっこやハタハタ寿司など。その発酵食品のカギを握るのは(たね)(こうじ)です。
そのほかにも、微生物は、医薬品や化粧品など様々な分野でも利用が進んでおります。まさに、私たちの生活は、微生物によって成り立っているといっても過言ではありません。

ちなみに私は健康のため、毎日甘酒を飲んで腸活をしております。

今野社長からは健康のためにお味噌汁を1日3杯飲むことを勧められました。1日3杯となると塩分も気になるところですが、そこはジャガイモ、春菊、ほうれん草などの(カリウムを含む)具だくさんのお味噌汁にすることで、必要以上の塩分は体に吸収されにくくなるとのことです。
みなさんはお味噌汁を毎日飲んでいますか?

実際の経験に基づきつつ、歴史を紐解き、終始エヴィデンスを示しながらの説得的なご講話で、大変勉強になりました。

さて、お酒好きの私、最近は日本酒の飲み方も少し変わってきまして。
以前は目新しいもの、飲んだことのないお酒に関心が向いていたのですが、最近は(新しいものにも興味はあるものの)あまり手を広げず銘柄を絞って飲むようになりました。
この時期はあそこのお蔵からあのお酒が出る頃だなと、お酒で季節を感じながら飲むのが楽しいのです。ああ、今年もこのお酒の季節がやってきたな、と。
ただし、絞ったわりにはまだまだ飲むお酒の銘柄は多い気も。

それから先日、ワインの保存のために新しくワインセラーを購入しました。
昨夏の猛暑で傷めてしまったワインがいくつもあり、可哀そうなことをしてしまいましたので、今年の夏は大切なワイン達にも良い環境で過ごしてもらえればと思っております。
となると、日本酒セラーも欲しいところですが、今のところ学生時代に使用していた単身用の小型冷蔵庫がその役目を果たしておりますので良しとしましょう。

なお、私のワインセラーにはまだ若干の余裕がございます(懐かしの林家こん平さん)。


今朝のお供、

Red Hot Chili Peppers(アメリカのバンド)の『Unlimited Love』。

                              (司法書士 佐々木 大輔)

芸とは何か

3月、4月とミルハス(中ホール)に落語を聴きに行きました。
3月は春風亭昇太さん、林家たい平さん、桂宮治さんなどのいわゆる笑点メンバーによる落語会、4月は立川談春さんの独演会です。

まずは3月の笑点メンバーによる公演から。
3番目に宮治さんが登場したとたん、会場の雰囲気が華やかに変わるほどのまばゆい売れっ子オーラ。まくらも噺(「看板のピン」)も立て板に水のごとし。
続く4番目のたい平さんの「粗忽長屋」はさすがの安定感。
中入りをはさんで大トリの昇太さんの「壺算」は余裕たっぷり。
開口一番での若手の丁寧な「子ほめ」もベテランの上手さも、いろいろ味わえた1日でした。

そして4月の立川談春さん独演会。
今回は初めから演目が「包丁」と「紺屋高尾」と決まっていました。
特に前半の「包丁」が素晴らしかった!まさに研ぎ澄まされた包丁といった至芸。ギラギラした凄みがありました。
その場に居合わせているかのような臨場感があり、話の筋は知っているはずなのに、次の展開がどうなるのかドキドキしながら見守っていました。
師匠の立川談志さんから「俺よりうめえ」と褒められたとのエピソード(立川談春著『赤めだか』より)でも有名な演目ですから、聴く前から期待のハードルは上がっていましたが、そんなハードルなんてなんのその、「包丁」だけで十分聴きに行った甲斐のある公演でした。

ところで、談春さんは立川流、立川流の家元は故立川談志さん。談志さんは笑点の初代司会者。
その笑点、3月いっぱいで黄色い着物の林家木久扇さんが卒業して、4月から新しいメンバーが入ることに。
新メンバーは立川晴の輔さん。談春さんの兄弟子である立川志の輔さんのお弟子さんです。
そして晴の輔さんの加入により、笑点は4団体(落語協会、落語芸術協会、五代目円楽一門会及び立川流)すべてからメンバーが出そろうことになりました。

3月に聴いた笑点メンバーによる落語会と4月に聴いた立川談春さんの独演会。こんな感じで繋がるとは。

今年に入って演奏会や落語などいろいろな催し物を鑑賞していますが、どれも一流の芸を堪能できたとともに、自分の仕事に対する姿勢についても改めて考えさせられる機会となりました。
皆、芸に人生を賭しています。対してお前はどうだ、と覚悟を問われた思いです。

これは先日の公演内での発言ではないのですが、談春さんが芸の体得について語った印象的な言葉がありました。
「基礎は誰でも身に付けられる。やるかやらないか、だけ。それを1年で身に付けるか、10年かけるか。そこに個性は不要です」
けだし名言。
もし、当ブログを読んでくださっている方の中に司法書士試験の受験生がいらっしゃるのであれば、僭越ながらその方々に同じことを伝えたいと思います。
受験生活はつらいものですが(そしてこの時期が精神的に一番大変な時期であることは、私も身をもって知っています)、合格するためには皆が必ず通る道ですから、ポジティブに考え、受験勉強を通してしっかり基礎を身に付けてください(実務に入ると、腰を据えて基礎を勉強する時間は無くなります)。
基礎を身に付けることは遠回りのように見えますが、焦ってテクニックに走るよりも確実に合格へ近づきます。
そして、一度身に付けた基礎は、最後まで自分を助けてくれますから。

今朝のお供、

Blur(イギリスのバンド)の『The Ballad of Darren』。

                              (司法書士 佐々木 大輔)