久しぶり!

先日、学生時代にお世話になった方と久しぶりの再会を果たしました。秋田には出張で来られたのですが、私と会うためわざわざ前日に秋田入りしてくれました。お忙しい中、ありがとうございます。
実は一度、当ブログ(2010/04/12)に登場している方です(ミッフィーが好きな方なので、以下、親愛の情をこめてミッフィーさんと呼ばせていただきます)。

何年振りでしょう。会った瞬間はさすがに少し照れくさかったものの、お互いの近況を報告した後は、昔のように取り留めもなく様々な話を。時事通信本社の部長職を務める博識な方ですから、話題は豊富です。
お互いに、漱石と落語の関係(『三四郎』における柳家小さん評など)や、太宰の短編「ダス・ゲマイネ」におけるヨーゼフ・シゲティ評を突き合わせ、一流の人間の持つ審美眼の鋭さを確認したり、ユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントによるアイヒマン裁判の手記の話は、ホロコーストに関与した自身の行為を「命令に従っただけ」とするアイヒマンの証言を切り口に、組織における個人の役割やあり方についてのテーマへと展開したり。
また、劇作家平田オリザ氏の話を引用しながら解説してくれた「会話と対話の違い」は大変勉強になりました。

思い起こせば、ミッフィーさんと初めてお会いしたのは、英会話を通じてでした。インストラクターを交えたフリートークの場に、カーリング(トリノ・オリンピックにより、カーリングに注目が集まっていた頃でした)の解説本を持ち込み、カーリングの面白さについて熱心に語っていた姿を思い出します。
興味を持ったらひたすら真っ直ぐに。その熱い姿勢は全く変わっていませんでした。
そして、公平な考え方も。

久しぶりに遠慮なく「対話」を楽しめました。

あの頃より、少しは大人になった私を見せることができたでしょうか。
う~ん、たぶん無理だったと思います(反省・・・)。
会った瞬間から、懐かしさと嬉しさで、完全に学生時代の感覚に戻ってしまいました。
生意気なことばかり言っていた当時の私に対し、大きな体と寛容な心で接してくれたこと、今でも本当に感謝しています。

夢もうかがいました。
ミッフィーさんならきっと叶えられるでしょう。
応援していますよ。

また会える日を楽しみにしています。

今朝のお供、
エリック・クラプトン(イギリスのミュージシャン)の曲「Tears in Heaven」。
また聴かせてくださいね。あのサプライズと一緒に。

(佐々木 大輔)