なんてったってアイドル

私のアイドル。最近2歳になりました。
つぶらな瞳。ふっくら丸々としたからだ。
白と黒の絶妙の配色。
おてんばで食いしん坊。
生まれた時は150gしかなかったのに2歳になった今は60kg超(女の子の体重に触れるのは失礼かな)。

皆さん、もうわかりましたか?
そう、上野動物園の雌パンダ“シャンシャン”です。

AKBとか○○坂とか、いわゆるアイドルとは無縁の生活を送る私ですが、シャンシャンは特別。もう可愛くてたまりません。
まだ実物のシャンシャンを生で観たことはありませんが、ありがたいことに上野動物園では、毎日シャンシャンの様子をネットでライブ中継してくれているんですね(もちろん、お父さんのリーリーとお母さんのシンシンの様子も)。
そのほかにも、毎日上野動物園に通いパンダファミリーの写真を撮ってアップしているブログ(毎日更新中)、動画サイトに投稿されたシャンシャンの日々の映像などなど、毎日たくさんのシャンシャンに癒されています。

お姫様のようにおしとやかに熊笹を食べていたかと思うと、急に庭を走り回ったり、でんぐり返しをしたり、木に登ったり、ぶら下がっている袋をサンドバッグ代わりにパンチしたり、シャンシャンはほんとうにおてんば。でもまだまだ幼くて、遊び疲れた後は可愛いお顔でお寝んね。寝姿も、ぬいぐるみが日干しされているような格好だったり、中継カメラにお尻を向けていたり、仰向けであられもない姿をさらしていたり・・・。そのすべてが天使のように愛らしい。

お母さんのシンシンとは1歳半まで一緒に生活し、いろんなことを学んだシャンシャン。独り立ちした今も行動パターンなどお母さんの影響がはっきり見て取れる部分がたくさんあります。
主に左手で食べるのは左利きのお父さんの遺伝のようですが、次に食べる笹や竹をしっかり右手や足でキープしながら夢中で食べている食いしん坊な姿はお母さんと一緒。

当初、シャンシャンは2歳になったら中国に返還されることになっていましたが、来年の12月まで貸与期間が延長されました。もうしばらくの間、シャンシャンに癒される幸せな日々を過ごすことができます。

今朝のお供、
U2(アイルランドのバンド)の『The Joshua Tree』。

                                   (佐々木 大輔)

大相撲雑感

令和最初の大相撲。千秋楽にはトランプ大統領が升席で観覧することとなり、異例の大フィーバー。終わってみれば「トランプ場所」とでもいうべき様相で、すっかり15日間の内容がかすんでしまい、好角家としてはちょっと寂しさも覚えました。

振り返ってみると、幕内最高優勝は平幕の朝乃山という快挙。注目の新大関貴景勝は残念ながら怪我により途中休場。先場所大関から関脇に陥落した栃ノ心は10勝を挙げ来場所は大関に復帰。陥落から一場所で大関に復帰したのは、平成17年の栃東以来史上5人目とのことですからよく頑張りました。
その栃ノ心、前半戦は体つきにも調子の良い時のハリがあり、大関復帰どころか優勝も十分に狙えるのではとの盤石の強さでしたが、10勝を目前にしての足踏み。大関復帰の重圧は相当のものだったと察します。

今場所初入幕で楽しませてくれたのは炎鵬。小兵の力士ながら、素早い動きで大きな相手を崩し勝利を収める姿は、さしずめ令和時代の舞の海といったところ。勝ち越しまであと1勝に迫った7勝目から6連敗を喫し、惜しくも勝ち越しは逃しましたが、来場所も幕内に残る番付ですので楽しみです。

さて、「トランプ場所」について。
国技館の出入り口には金属探知機が設置され、座布団投げは厳禁とされるなど、何かと警備が厳しかったようです。
女性初の横綱審議委員を務めた内館牧子氏の著書によると、座布団投げのルーツは「投げ纏頭(はな)」と呼ばれた着物投げにあるとのこと。客がひいきの力士に身に着けているものを投げ、力士本人が客にその着物や帽子を返しがてらあいさつに行くと、客からご祝儀を貰えるという習慣があったそうです。この投げ纏頭が形を変えたものが、現在の座布団投げであると言われています。
格闘技好きだというトランプ大統領であれば、伝統を踏まえつつ、国技館に座布団が舞う光景を楽しめたのではないかとも思いますが、警護のためとなれば仕方ありませんね。そもそも座布団を投げる行為自体に賛否がありますが。

「イベント」として見れば大成功の場所となった令和初場所。しかし、力士よりも外野が目立ってしまったのは、好角家としてやはり残念に思うのでした。

今朝のお供、
VAN HALEN(アメリカのバンド)の『VAN HALEN』。

                                   (佐々木 大輔)

ブックカバー

先日発表された本屋大賞のノミネート作品を見ながら思ったのは、本屋大賞は「本が売れない時代に、書店の現場から売れる本を作る」との触れ込みのはずが、結局のところ、今年も店員さんが黙っていても売れる作品や作者の名前がずらりと並んでいたこと。
数年来この傾向は続いており(実は初回から?)、本屋大賞も曲がり角にきているのかなあと思った次第。

なんて、辛口な枕となってしまいましたが、もちろん、ノミネートされた作品に罪はなく、私も実際に読んで面白いと思った作品が並んでいるのも事実。本好きとして、賞の在り方について再考を願うという意味です。

ノミネート作品を含め、本の中身についてお話ししたいことはたくさんあるのですが、今回は中身ではなく「外側」のお話。
ということでようやく本題ですが、皆さん、読書をする時ブックカバーを使いますか?
本屋さんでつけてもらえるものからお手製のものまで、ブックカバーにもいろいろありますよね。
今回のテーマに選ぶくらいですから皆さんお気付きかとは思いますが、私はブックカバーが大好きです。
小学生のころからお気に入りのブックカバーを使っていました。
ブックカバーを使いたいがために読書をしています(さすがに言い過ぎました)。
現在も新書サイズ用、文庫サイズ用、四六判(単行本)サイズ用と3種類のブックカバーを使っています。

私の現在の愛用品は、イタリア製の革を使ったもの。さすがイタリア製だけあって発色も良く、そして革だけに使い込むほどに味が出てきます。
新書版のカバーはオレンジ色。5年以上使っていますが、少しずつ飴色になってきて、今は明るくも落ち着いたブラウン色になっています。
文庫版のカバーはイエロー色で使用期間は3年ほど。こちらも少しずつコクが出てきて、イエロー色というよりキャメル色になってきました。
そして最近、単行本版のカバーとしてベージュ色が愛用品に仲間入り。これからどのように色が変化し、手に馴染んでいくのか(本の中身よりも?)楽しみです。

色の変化ということでいえば、父親が使用しているブックカバーにはびっくりしました。
数年前、読書が好きな父親にも私の愛用品と同じブックカバーのオリーブ色をプレゼントしたのです。新品の時はオリーブ色というか渋めのグリーン色だったので「ちょっと地味かな」と思ったものの、「父親が使うものだし、まあいいか」と。
ところが最近、父親が使っているブックカバーを見たら、オリーブはすっかり完熟オリーブになっていました。

私の最近は量より質。そして気に入ったものを長く使うことに喜びを覚えます。
使い込むことによって手に馴染む、体に馴染む、その感覚が気持ち良いのです。
同じ理由でちょっとだけこだわりのあるレザージャケットやデニムについてはまたの機会に。

今朝のお供、
中島みゆきの曲「時代」。

                                   (佐々木 大輔)