アーカイブ:2022年1月

さりげなく、強く

年が改まるといろいろ新しくなりますね。
笑点に新メンバーが加入したり、御嶽海が大関に昇進したり。
私も新たな一歩を踏み出そうと勇んで顔を上げたのですが、年末から年始にかけて懐かしい再会があったものですから、少し立ち止まり、気持ちの整理をしてから先へ進むことにします。

まず年末には、東北大学法科大学院時代にお世話になった友人が山形から遊びに来てくれましたので、一緒に割烹「大内田」さんで食事をしました。10年ぶりの再会です。
最高のおもてなしをしたかったので、お店は「大内田」さんに決めていました。
お互いの近況報告や大学院時代の懐かしい仲間の話をしながら、美味しいお料理とお酒に舌鼓を打つ。お店のお心遣いもいただきながら思い出話とともに杯を重ね、気が付くとお開きの時間になっていました。
楽しい時間は刹那に過ぎ去りにけり。
温かい気持ちを抱えながらの帰り道、頭に流れてきたのは「遠回りしても 良かったと言える 大人になりたい♪」(吉井和哉の曲「WEEKENDER」)という歌詞でした。
学生時代、少し年上の彼からいろいろと励ましてもらうたび、いつもこの歌を口ずさんでいたように思います。
恥ずかしながら当時もしっかり大人な年齢だった気がしますが。
今改めてこの歌詞をかみ締めています。

年が明けてからも嬉しい再会がありました。
秋田リトルリーグ(小学生の硬式野球)時代にお世話になった三浦捷也理事長(三浦歯科医院の院長:秋田市新屋)との再会、こちらは30年ぶりでした。理事長に「大輔か!」と呼びかけられた瞬間、もう私は小学生の僕でした。
大人になってからは、愛情いっぱいに「大輔」と下の名前で読んでくださる人はなかなかいません。それだけで胸がいっぱいです。
「俺のこと覚えてるか?」と聞かれましたが、忘れるわけがないでしょう。30年経っても全然変わっていません。理事長のスポーツに対する情熱と子供たちに対する愛情がどれほど尊いものなのか(そして残念なことに、それらを持ち合わせていない指導者が世にどれほど多いことか)、大人になってより深く理解することができます。
小さな体にぶかぶかのユニホームを着て、仲間と夢中で白球を追った日々。
三浦理事長のもとで野球ができたことを誇りに思います。

多くの人に支えられてきた人生です。
特別な人生ではありませんし、これまでに何かを残せただろうかと悩むこともあります。
でも、振り向けば私の道ができていました。
それで十分じゃないか、と思います。
さりげなく強ければいい。
これから先も「希望の轍」が続きますように。


今朝のお供、

Gorillaz(イギリスのバンド)の『Plastic Beach』。

                              (司法書士 佐々木 大輔)