突然ですが、皆さん日本酒はお好きですか。
私は(量はたくさん飲みませんが)大好きなものですから、美味しい地酒のたくさんある秋田に生まれたことを感謝しています。
秋田に生まれたからこそ、日本酒を好きになったのかもしれませんが。
私は学生時代、新潟(4年)、仙台(4年)と酒どころで過ごしましたので、お酒を飲む機会が多く、その酒席には必ず日本酒が用意されていました。
ただし、用意されるのはその土地の地酒であり、(ライバルである?)秋田のお酒にお目にかかる機会はほとんどありませんでした。
しかし、私が秋田出身であることがわかると、酒席を共にした地元の方々から、それぞれの地酒の魅力を熱っぽく語られたうえで、「秋田のお酒はどれがお勧めですか」と聞かれました。
ついでに「お酒、強いのでしょう」とも(ご期待にそえず残念ですが、強くはありません)。
今までお付き合いをしてきた方々は、日本酒に詳しい方が多く、中には、秋田県民の私よりも、秋田の地酒について精通されている方もいらっしゃいました。
タイトルの「外交」とは少々大げさですが、県外に出たとき、秋田県民として、秋田の誇る文化のひとつである地酒をいかにプレゼンできるか。
強敵でもある新潟県民からは、「秋田のお酒は濃い」とよく言われました。新潟も宮城も地酒の多くは辛口。特に新潟は淡麗辛口ですから、私にとっては逆に物足りなく感じることもありました。
秋田をアピールするうえで、地酒は、それ自体が秋田の魅力的なコンテンツであるばかりか、一緒に酌み交わせばお互いの心をゆるりと溶かし、様々な話題に花を咲かせるために最高のアシストもしてくれます。
私も若輩ながら、最近は会合などを通じて、博識な皆様に美味しいお酒を教えていただく機会が多くなり、お気に入りの秋田の地酒がさらに増えました。
県外から遊びに来てくれる友人たちにも、今まで以上に秋田の地酒の魅力をお伝えできるのではと思っています。
今朝のお供、
Radiohead(イギリスのバンド)の『Hail to the Thief』。
(佐々木 大輔)
スタンリー・キューブリック監督の映画『2001年宇宙の旅』のオープニングで勇壮に流れる音楽。作曲者はリヒャルト・シュトラウス。
これは、交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき(こう語った)』の第1曲「導入部」であり、映画のために作られた曲ではありませんが、そのはまり具合は観る者に強烈な印象を残します。
―キューブリック監督は、映画『時計じかけのオレンジ』でもベートーヴェンの第九を効果的に使用するなど、その音楽センスには感服せざるを得ません―
そして今年、そのR.シュトラウスは生誕150年のメモリアル・イヤーを迎えます。
映画に使用されたことにより、R.シュトラウスの作品中もっとも有名になった『ツァラトゥストラ』。きっと皆さんも、使用された第1曲「導入部」(1分半くらい)を耳にすれば、「あぁ、この曲か」と思われるはず。そして、その壮大な1分半で十分満足してしまうかもしれません。しかし私は、もう少し我慢して、是非とも続く第2曲「世界の背後を説く者について」も聴いていただきたい。大音響の「導入部」から一転、弦楽器を中心に得も言われぬ美しい旋律が奏でられます。
「導入部」のような、オーディオ・マニアにとって試金石ともいえる大音響にカタルシスを得る愛好家もたくさんいらっしゃるでしょうが、私にとっては、情熱の迸りの後に訪れる物憂げな気怠さと優しさが寄り添う陶酔感こそが、R.シュトラウスを聴く最高の歓びなのです。
そして美しさという点において、オペラ『ばらの騎士』の最後の場面で歌われる三重唱は、20世紀に作曲された最も美しい音楽のひとつではないでしょうか。
クライバー指揮ウィーン国立歌劇場の演奏(映像)に聴く三重唱では、時の流れの無情、過ぎ去りし日への憧憬、若さの輝きが交錯する刹那のきらめきが、クライバーの夢幻的なタクトによって紡がれます―まだ若い(と思っている)私は、同じクライバーの映像でも、79年のバイエルン盤の指揮姿に、より魅力を感じるけれど―
紹介は2曲にとどめるつもりでしたが、R.シュトラウスの美しさについて語るとき、どうしても晩年の作品である『4つの最後の歌』に触れないわけにはいきません。そのオーケストレーションの絢爛さゆえ、俗物と揶揄されることも多かったR.シュトラウスが、晩年に描いた純潔で崇高な愛の調べ。
お気に入りの録音は他にもありますが、ヤノヴィッツが歌い、カラヤンとベルリン・フィルが伴奏を務めた演奏の美しさを超えるものを私は知りません。
ちなみに、映画で使用された『ツァラトゥストラ』も、カラヤン指揮の演奏(1959年録音。ウィーン・フィル)でした。
今朝のお供、
Nine Inch Nails(アメリカのバンド)の『The Downward Spiral』。
(佐々木 大輔)
朝夕、日が長くなり、少しずつ春が近づいてくるのを実感します。
春を待ち焦がれる一方で、3年前のことを思わずにはいられません。
突然の大きな揺れに襲われた3月11日。季節が逆戻りしたような雪の降る寒い日でした。
幸い私の住む秋田市に大きな被害はありませんでしたが、丸一日、電気が止まりました。翌日の夕方、電気が復旧した時は、灯った明かりの温もりに涙が出たものです。
たった一日。しかもガスや水は使えました。
それでも、余震と緊急地震速報の鳴り続ける中で感じた先の見えない不安。
東日本大震災の日から3年。
もう3年なのか、まだ3年なのか。
未だに約26万7000人の方々が全国各地で避難生活を送り、約10万人の方々が仮設住宅での暮らしを強いられています。
私があの日感じた不安とは比べものにならないくらい大きな不安の中、辛く悲しい生活を送っている方々がたくさんいます。
亡くなった方々のご冥福を祈り、そして命あることに感謝しながら毎日を前向きに生きていくことを、私たちは誓い、胸に刻まなければなりません。
東日本大震災を忘れないように。
今朝のお供、
The Rolling Stonesの『Flashpoint』。
ストーンズの来日公演、ご覧になられた方はいらっしゃいますか。
行けなかった私はこのライヴアルバムで我慢。
このアルバムには、90年に行われた初来日公演からの音源が2曲(「Ruby Tuesday」「悪魔を憐れむ歌」)使われています。
(佐々木 大輔)
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