食(飲?)生活

先日、当事務所の所長が会長を務める異業種交流会で今野宏社長(株式会社秋田今野商店)を講師にお招きし、『食と長活き』をテーマにご講演いただきました。
株式会社秋田今野商店は、明治43年創業の老舗であり、当事務所が法律顧問を務める会社でもあります。

簡単に秋田今野商店の説明をいたしますと、「麹菌(こうじきん)」をはじめ、様々な微生物の(たね)(きん)を製造する会社であり、日本には数社しかない会社です。私の大好きなお酒を例にすると、東日本で醸されるお酒の7割以上は、秋田今野商店の麹菌によって造られているとのことですから、私は決して今野社長に足を向けて寝ることができません。

また、農学博士でもある今野社長は、東京農業大学を卒業後、20代の頃、オランダ最古の工科大学である名門デルフト工科大学に留学されました。
企業の経営者であるとともに、一流の研究者・学者でもある今野社長ですので、日本全国はもちろん、世界中に今野社長の知見を求め指導を仰ぐ企業や研究者の方々がいます。

食文化、なかでも発酵食品は特にその国や地方の風土や歴史と深く結びついています。秋田でいえば、いぶりがっこやハタハタ寿司など。その発酵食品のカギを握るのは(たね)(こうじ)です。
そのほかにも、微生物は、医薬品や化粧品など様々な分野でも利用が進んでおります。まさに、私たちの生活は、微生物によって成り立っているといっても過言ではありません。

ちなみに私は健康のため、毎日甘酒を飲んで腸活をしております。

今野社長からは健康のためにお味噌汁を1日3杯飲むことを勧められました。1日3杯となると塩分も気になるところですが、そこはジャガイモ、春菊、ほうれん草などの(カリウムを含む)具だくさんのお味噌汁にすることで、必要以上の塩分は体に吸収されにくくなるとのことです。
みなさんはお味噌汁を毎日飲んでいますか?

実際の経験に基づきつつ、歴史を紐解き、終始エヴィデンスを示しながらの説得的なご講話で、大変勉強になりました。

さて、お酒好きの私、最近は日本酒の飲み方も少し変わってきまして。
以前は目新しいもの、飲んだことのないお酒に関心が向いていたのですが、最近は(新しいものにも興味はあるものの)あまり手を広げず銘柄を絞って飲むようになりました。
この時期はあそこのお蔵からあのお酒が出る頃だなと、お酒で季節を感じながら飲むのが楽しいのです。ああ、今年もこのお酒の季節がやってきたな、と。
ただし、絞ったわりにはまだまだ飲むお酒の銘柄は多い気も。

それから先日、ワインの保存のために新しくワインセラーを購入しました。
昨夏の猛暑で傷めてしまったワインがいくつもあり、可哀そうなことをしてしまいましたので、今年の夏は大切なワイン達にも良い環境で過ごしてもらえればと思っております。
となると、日本酒セラーも欲しいところですが、今のところ学生時代に使用していた単身用の小型冷蔵庫がその役目を果たしておりますので良しとしましょう。

なお、私のワインセラーにはまだ若干の余裕がございます(懐かしの林家こん平さん)。


今朝のお供、

Red Hot Chili Peppers(アメリカのバンド)の『Unlimited Love』。

                              (司法書士 佐々木 大輔)