カテゴリー「未分類」の記事

人生をともに

腕時計が好きです。

小学生の頃は、腕時計ではありませんでしたが、算数セット(ご存じですか?)に入っていたプラスチック製の時計(本物の時計ではありませんのでもちろん動きません)を、学校から帰る道すがら、60秒ごとに長針を進めては悦に入っていました。休みの日は東京みやげにもらったミッキーマウスの腕時計(これは本物)をつけていたような記憶があります。
中学時代は、学校で腕時計の使用が許されていましたので、中学生にしては渋めのデザインの腕時計をつけていました。同じクラスの女子に「なんでそんな地味な時計をしているの?」と聞かれたこともあります。なんでだったんでしょうねえ、おじさん趣味だったのかな。

そんな時代を過ごしつつ、30歳になった頃、30代をともに過ごせるような腕時計を奮発して購入しました。いつもどこに行くときも常に一緒。喜びも、悲しみも、思い出はすべてその時計とともにありました。
そして昨年。40歳(+α歳)になったことをきっかけとして、40代をともに過ごす腕時計を新しく仲間に迎え入れることに。

今回購入した時計の条件は、小ぶりでシンプルでクラシカルなデザインの角型時計。
ムーヴメントは機械式一択。その時計が持つ歴史や物語も外せません。
ここ数年、条件に合う時計をいろいろ検討してきました。
ところで、機械式時計は自動巻き(オートマティック)が主流ですが、今回私が購入した時計は手巻きなんです。
機械式時計は、自動巻きであっても毎日身に着けていなければすぐに止まってしまいます。1日に数秒の日差が生じるのも普通です。クオーツ時計や電波時計どころかスマートフォンでも簡単にしかも正確な時間を確認することができる現在、まして手巻き時計となると時代錯誤もはなはだしいと感じる方もいらっしゃるでしょう。

放っておいても動き続けるクオーツ時計などとは違い、手巻き時計を動かし続けるためには、毎日リューズを巻かなければ(リューズを回してゼンマイを巻き上げなければ)なりません。
私は毎朝起きたらすぐにリューズを巻くことが習慣となりましたが、その上で毎日身に着けてあげることにより愛着はぐっと増します。たしかに面倒ではありますが、手のかかる子ほど可愛いとはまさにこのことです。
そういえば、中学校の数学教師であった私の祖母は、出勤前にいつも腕時計のリューズを巻いていました。そんなノスタルジックな思い出も、手巻き時計を購入する後押しになったのかもしれません。

もちろん、30代をともに過ごした腕時計はこれからも変わらず着用し続けますし、今回購入した腕時計もしかり。いずれも生涯をともにする相棒です。

機械式時計と刻む、私の人生。
「時を計る」にはクオーツ時計や電波時計の方が適していても、「私の時を刻む」のは機械式時計であってほしい。
なんて、今回はちょっとキザに締めてみました。
おしまい。

今朝のお供、
サザンオールスターズの曲「素顔で踊らせて」。
今日という日に。

                                   (佐々木 大輔)

静かな年末年始

家族とともに静かな年末年始を過ごせるように、本を買い込み、日本酒とワインのストックを確認しつつ、チーズもまとめて購入。おせち料理やオードブルのセットとともに楽しむお酒も決まりました。
準備万端。

音楽を聴きながら読書を楽しみ、疲れたら本を閉じて音楽を止め、愛用の腕時計が時を刻む音に耳を傾ける。機械式時計の刻む音は・・・というお話はまたの機会に。

とまあ、私の場合、家でお気に入りの酒器を使ってお酒を飲むのが好きですし、音楽を聴きながら読書ができれば巣ごもりだって何のその。へっちゃらです。
録りためた映画を観て過ごすのもいい。
しかし、私が音楽や読書に対して持つのと同じくらいの熱量で、旅行をしたり、食べ歩きをしたり、みんなでパーティをしたりすることが好きな方々もいるでしょう。そのような方々にとっては、せっかくの年末年始、家にこもりきりというのは大変なストレスかと思います。
会いたい人にも会えない、寂しい時間を過ごされる方もいるでしょう。
私だって、本も音楽も取り上げられて「家にいなさい」と言われたらどうなることやら。

それでも、気持ちは前向きに。
2021年は明るい年になることを祈って、今年は筆をおきます。
明日はきっといい日になる!

今朝のお供、
the Beatlesのアルバム『Help!』。

                                   (佐々木 大輔)

年末年始を迎える前に

今年も残すところあと20日余り。
新型コロナウイルスに翻弄された1年。
何もかもが異例だった1年を私はどのように過ごしてきたのか。
12月に入り、今年読んだ本や聴いた音楽などを、手帳をめくりながら振り返っておりました。
コロナの影響で実店舗の本屋さんに行く機会も少なくなり、初読みの本よりも家にある本を再読することが多かった1年。手にした本は、勧善懲悪ものが多かったかな。小説の世界くらいは正義が勝って爽快な気分に浸りたかったからかもしれません。

音楽は何よりも今年生誕250年のベートーヴェンを。
世界中でベートーヴェンの音楽が鳴り響くはずであった2020年。ベートーヴェンの不撓不屈の精神とコロナに対峙する私たちの姿が重なったことは偶然でしょうか。

新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。
年末年始を穏やかに迎えられるよう、皆様も心身ともに健やかにお過ごしください。

Great White(アメリカのバンド)の『Once Bitten』。

                                   (佐々木 大輔)