アーカイブ:2023年1月

一年の計

一年の計は元旦にあり。

私も元旦に今年の目標を立てました。その中からひとつ挙げると「読書100冊」。

近年は多くて50冊程度という年が続いておりましたので、今年は倍増です。

1か月あたり8~9冊、3~4日に1冊ペースとなるでしょうか。

今月は9冊読めましたのでまずは順調なスタートを切ったと言えるでしょう。

もちろん、冊数だけをこなすつもりはなく、内容も充実した読書を心掛けるつもりです。

今年は海外現代文学と(国内の)話題の新刊も積極的に読んでいこうと思っています。

先日、久しぶりに海外の現代文学を読みましたが、当然のことながら日本文学とは違う趣がありました。

人間を描くに当たり普遍的なものはあるのですが、捉え方には違いがあらわれます。

その違いの根底にあるものについて思索することも含め、海外文学に接することは異文化への理解の端緒となるものと考えます。

話題の新刊については言わずもがな。

世間の流行を把握するためという理由もありますが、文学(純文学も大衆文学も)は「時代を映す鏡」です。

以前も当ブログで取り上げた言葉ですが、大江健三郎氏は、「優れた芸術家・小説家とは、新しい表現のかたちを持っていて、私たちは彼に与えられたかたちを見て、自分の生きている世界とはこういうものかと、あらためて理解することがある」と言っています。

それから今年は久しぶりにミステリ(特に、いわゆる「新本格派(※)」以降の作品)を集中的に読みたいと思っています。

新本格派ミステリの名作についての指南書も購入しましたので、指南書を参考にリストアップされた作品をひとつずつ読んでいく予定です。

ところで、皆さんがイメージするミステリ小説のお供に合う飲み物とは何でしょうか。

私の場合はコーヒーかワインかウイスキーかというところですが、どれも大好きなので迷ってしまいます。

ワインは犯行の道具になったりとミステリには欠かせないものですが、個人的には探偵役が(チャンドラーのフィリップ・マーロウのように)ハードボイルドな雰囲気の人物であればウイスキーかな。

しかし、お昼からウイスキーをお供に読書は贅沢?すぎるので、日の高いうちはコーヒーとともに、夜はウイスキーとともに。

って、自分で言い出しておきながら何ですが、別に決めつけなくてもいいじゃないですかね。

そのときの気分と作品との相性で楽しむことにします。

今年100冊読めたのかどうか。結果は年末、当ブログで正直に報告いたします。

今年もたくさんの良作に出会えるといいな。


※新本格派(新本格派ミステリ)

綾辻行人が1987年に『十角館の殺人』でデビューしたことをきっかけに、1980年代後半から1990年代前半にかけて、京都大学推理研究会出身者を中心とした20代の新人ミステリ作家が相次いでデビューし、一大ムーブメントが起こった。後続世代は第二世代、第三世代(新新本格派)などと呼ばれている。新本格派ミステリとは、これらの作家による作品を指す。


今朝のお供、

GUNS N’ ROSES(アメリカのバンド)の『USE YOUR ILLUSION Ⅰ&Ⅱ』(スーパーデラックスボックス)。

1991年N.Y.RITZでのライブ音源が完全版で聴ける喜び。誰が何と言おうと私の青春。

                              (司法書士 佐々木 大輔)