アーカイブ:2023年2月

旅をしよう

秋田市は少しずつ春の兆しが見えてきました。

もう少し暖かくなってきたら、今年は県外に旅してみたいなあ。

旅と言っても大げさなものではなく、土日に1泊2日で行けるような軽いものでいいのです。

各地にいる友人とも会いたいですし。さすがに九州に住む友人に1泊2日で会いに行くのは難しいでしょうけれど。

誰かと一緒に行くもよし、ひとりで気ままに行くもよし。

まずは東北。

宮城県は研修等も含め行く機会が多くありますが、その他4県にはなかなか行く機会がないものですから。

友人と会い、地のものを食べ、地酒を酌み交わす。

コロナ禍で久しく実現できなかった“当たり前のこと”を今年はしたいです。

それから新潟県にも行きたい。

10年以上訪れていないので、学生時代を過ごした街が今どのように変わっているのか興味があります。

新潟駅も2024年春に全面開業予定でリニューアル工事が進んでいます。

私としては、(昔の秋田駅を大きくしたような)旧駅舎に懐かしさを覚えますが、時代に合った新潟の顔に生まれ変わるのでしょう。

先日、「テーマを持って旅に出る」ことによって人生は変わる、という講演を拝聴しました。

旅のテーマをいかに設定するか。これはじっくり考えることにします。

出不精な私にとって旅は非日常、せっかくの機会ですので、ただ観光地や名所を慌ただしく巡るのではなく、明確な目的意識をもった旅ができればと思っています。

あ、そうだ、各地の近代名建築を巡る旅なんていいかも(建築にはまったく不案内な私ですが・・・)。

最近読んだ本の影響で、前川國男氏の建築に惹かれております。

晩年の代表作とされる熊本県立美術館の控えめで穏やかでありながら凛とした美しさは、写真で見ても心が整うような雰囲気があります。

また前川氏は東京文化会館をはじめ、神奈川県立音楽堂や埼玉会館など音響に優れた音楽ホールも設計していますので(前川氏はル・コルビュジエの弟子としてフランスに滞在中、時間を見つけては演奏会やオペラに出かけていたそうで、その経験が氏の建築にも生きているようです。)、演奏会とともに建築も鑑賞する楽しみが増えます。

急に思いついたわりに「近代日本の歩みを名建築に見る」というテーマは、(もう少し練れば)旅のよいテーマになりそうです。

建築物が地域や人々と共存しているのか、孤高の存在として屹立(きつりつ)しているのか。

その答えは、実際現地に行ってこそ得られるものであると考えます。


今朝のお供、

ハービー・ハンコック(アメリカのジャズミュージシャン)の『MAIDEN VOYAGE(処女航海)』。

僕らの前には新しい世界が広がっている。

                              (司法書士 佐々木 大輔)