アーカイブ:2014年11月

秋田蔵付分離酵母

現在、NHK朝の連続テレビ小説では、ニッカウヰスキーの創設者である竹鶴政孝氏をモデルとした『マッサン』が放映されています。
私はウイスキーに目がないものですから、興味深く見ております。

ウイスキーのお話はまたの機会にゆずるとして、今回は日本酒の蔵付酵母(家付酵母)についてです。

秋田蔵付分離酵母とは、各蔵元が秋田県総合食品研究センターと共同で、自社の酒蔵に古くから住み付いている酵母を分離・選抜し、優良な酵母を永年の眠りから目覚めさせて純粋培養したものです。

今年は、秋田県の25の蔵元から、蔵付分離酵母で造られた純米酒(ここからは「蔵付酵母酒」と仮称させてください)が発売されました。
参加した蔵元は、一昨年は4蔵元、昨年は13蔵元でしたが、今年は25の蔵元となり、毎年規模が拡大しています。
秋田のお酒が大好きな私は、この蔵付酵母酒を店頭で見かけ次第、家族総出で可能な限り入手しました(残念ながら、完売で入手できなかったものもあります)。商品ラベルはすべて番号が記されたデザインで統一されています。
振られた番号は、酵母が発見された順番になっているとのことで、一番の春霞(栗林酒造)から、二十五番の八千代(八千代酒造)まで、秋田を代表する蔵元が名を揃えます。

今回参加していない蔵元の中にも、秋田を代表する蔵元があります。
ぜひとも来年は、より多くの蔵元が参加して、全国に、そして世界に秋田のお酒の魅力を発信してもらえればと願っています。

一点だけ、蔵付酵母酒を販売するお店に望むのは、その販売方法です。各店舗の販売方針や売り場スペースの問題もあるのでしょうが、ほとんどのお店が特設コーナーに蔵付酵母酒を集めて販売しているだけでした。
知識のある方々はそれでよいかもしれません。しかし、普段あまり秋田のお酒に馴染みのない方々にとっては、少々不親切かと老婆心ながらに思います。
気に入った蔵付酵母酒の蔵元から、他にはどのような銘柄のお酒が発売されているのかすぐわかるように、蔵付酵母酒とその蔵元の代表的な銘柄を一緒に陳列する(たとえば、太平山の「六番」と一緒に「天巧」を置いておく)など、購入者のアクセスを容易にする「紐付け」をしてくれれば、より多くの方々に秋田のお酒を知ってもらえるのではないでしょうか。

 

今朝のお供
U2(アイルランドのバンド)の『Songs of Innocence』。
5年ぶりの新作。それにしても純粋な・・・彼らくらいしか付けないであろう直球ど真ん中のタイトル。それがU2らしくていいんですけどね。
iTunesへの自動ダウンロードでも話題になりました。

(佐々木 大輔)