再会!

気がついたらもう1月が終わろうとしています。
あっという間。

今年のお正月には、母校である秋田高校の「平成8年卒 卒業30周年同期会」に出席しました。卒業して30年も経つことに驚きですが、3年次の担任だった庫山先生(現秋田高校校長)も出席され、会場には懐かしい顔、顔、顔。
庫山先生は当時20代だったんだもんなあ。
みんな生意気ですみませんでした。
そしてなぜみんな自分のした悪さはすっかり忘れて、他人のしたことだけを覚えているんだ!
都合のいい記憶力だな、まったく。
まあ、お互い様ですが。

懐かしい顔ぶれとは言ったものの、30年という年月は(私も含め)多くの人を変貌させたことも事実であり・・・。
恩師と区別がつかないくらい貫禄のついた同期生もちらほらと。
お互い名乗り合うまでは「ごめん、誰だっけ?」というやり取りがあちこちで繰り広げられていました。
それでも「おぉ、○○君か」「○○さんか」とお互いを認識すると、途端に気持ちは30年前の教室で過ごした日々に戻ります。

特に再会が嬉しかったのは、F君。
彼は高校時代、バンドでドラムをたたいており、毎日音楽の話をしていた記憶があります。
激しいドラムプレイとは真逆の物静かなタイプで、大人になってもそれは変わらず。
そしてワインを嗜む紳士になっていました。
同期会の後2人でバーに行き、グラスを傾けながらゆっくりと話の続きを。
当時よく聴いていたバンドの話ばかりになるのかなと思いましたが、話題の中心はお互いの最近の趣味や仕事、F君の優秀なお子さんのこと、そして今日(こんにち)までの来し方でした。

この30年、みんなそれぞれの人生を一生懸命過ごしてきたであろうということが分かる、人間としての幅と深みを感じた同期会でした。
人生にとって最重要な3年間を優秀な仲間と机を並べることができたことは私の誇りです。

私の原点は10代にあることを改めて確認して始まった令和8年。
本年もよろしくお願いいたします。


今朝のお供、

PANTERA(アメリカのバンド)の『VULGAR DISPLAY OF POWER』。

                              (司法書士 佐々木 大輔)

※当ブログは、今後、2か月に1回の更新とさせていただきます。
これからも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。

12月

毎年のことながら、今年もあっという間の1年でした。
特にこの時期は気忙しいやらなにやらで目が回りそう(昨年も同じことを書いた気がする)。

さて、今回の年末年始、昨年と同じで休日の並びがよく、9連休という方も多いのではないでしょうか。
私はとにかくこの1年間の疲れを癒します。
10日ほど前に痛めた腰もまだ完治しておりませんので。
昨年は年末に“お楽しみ”が届いたのですが、今年は吟味して注文する時間がありませんでしたので、今回は年が明けて少し落ち着いた頃の“お楽しみ”にしようかな。

先日いつものワイン屋さんで年末のごあいさつをし、年末年始用のお酒を購入した際、「当店は年内休まず営業しておりますので、お酒が足りなくなったらいつでも買いに来てくださいね」と言われました。
さすがに足りなくなることはないと思いますが(肝臓にとってブラック企業にならないように努めなければなりませんし)、皆様と年末のごあいさつをして1年を締め、年を越すのはやはり気分がいいものです。

今年もお世話になりました。
来年もお付き合いくださいますようよろしくお願いいたします。

皆様、良いお年をお迎えくださいませ。


今朝のお供、

ベートーヴェン作曲交響曲第9番。 今年の第九はヨッフム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏で。

                              (司法書士 佐々木 大輔)

シャチの詩

私が好きな手塚治虫著『ブラック・ジャック』に「シャチの(うた)」という話があります。

――開業したての頃のブラック・ジャック(BJ)、診療に訪れる患者はなく、いつも近くの入り江で海を眺めていた。
その入り江に傷ついたシャチが迷い込む。
「お前が最初の患者だ」と言いながら傷を治してやると、シャチは診療代がわりに一粒の真珠をくわえて差し出す。
その後もシャチは頻繁に入り江を訪れ、友誼を結んだBJはそのシャチにトリトンと名付ける。
ひとつ気がかりなのは、時々トリトンがひどい傷を負ってくること。
そのたびにBJは傷を治し、トリトンはその時々で真珠やサンゴや古い金貨などを持ってくる。
ある日、BJは町で「シャチが漁場を荒らしている」という話を聞く。
しかもそのシャチは傷を負わせてもいつの間にか治っており、包帯を巻いていることもあるとか。
思い当たったBJはトリトンに「悪いことはいわん、大海原へ出て行け。もう二度と漁場やここへは戻ってくるな。そうしないといずれ殺されるぞ」と諭す。
ところがトリトンは漁場荒らしをやめない。
そしてついに船が襲われ、子供が犠牲になったと町は大騒ぎに。
町民総出のシャチ狩りによって、シャチは半死半生の重傷を負ったという。
トリトンであってくれるなと願いながらBJが入り江に行くと、果たして瀕死状態のトリトンがいた。
トリトンはBJを見ると嬉しそうに口にくわえた真珠を差し出す。
しかしBJは「今度ばかりはいくら真珠を出しても治せない!」と拒絶する。
それでもトリトンはあきらめることなく、毎日傷だらけの体で、新しい真珠をくわえては入り江に来る。
日に日に弱っていくトリトン。
見て見ぬふりを続けるBJだったが、耐えきれなくなり岩陰からトリトンに向かって叫ぶ。
「もう、やめてくれトリトン!おれはなにも、たくさん真珠がほしいんじゃない!治せないといってるのだ・・・もう治せないんだ!」
トリトンはやっと拾った最後の一粒をくわえながら、輝くたくさんの真珠に囲まれて息絶える――

現在も秋田県では熊による人身被害が多発しています。
県が5月に発令した「クマ出没警報」も12月末までさらに延長されることになりました。
市街地でも住宅地でも関係なく熊は出没し、時に店舗や住宅に侵入しては長時間にわたり居座る事例も増えています。
店舗等の自動ドアを手動に切り替えたり、徒歩で通勤通学をする方々は鈴をつけて歩くなど、県民は自らの身を守ることに腐心しています。
私は車通勤ですが、我が家でも車庫のシャッターを開けた途端、熊が目の前にいるかもしれないという恐怖はぬぐえません。
熊におびえる毎日。
自衛隊による後方支援活動も開始されました。
秋田県民、熊が憎くて駆除しているわけではないのです。
自分たちの生活を守るため、駆除せざるを得ないのです。

翻って「シャチの詩」における町民の怒りと、ブラック・ジャックとトリトンとのかけがえのない友情。
しかし事情を知ったブラック・ジャックは最後にトリトンを突き放します。
全話を通じてブラック・ジャックは人間と動物の命に優劣をつけるような人物ではありません。
場合によっては動物の命を優先することもあります。
その若き日のブラック・ジャックが、唯一心を開いたトリトンを突き放さざるを得なかった辛さはどれほどのものだったのか。

自分たちの生活を脅かす存在との「共存」を考える時、私はいつも「シャチの詩」が頭に浮かびます。


今朝のお供、

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(日本のバンド)の『CASANOVA SNAKE』。

三回忌。彼は今日も愛を歌っているだろう。

                              (司法書士 佐々木 大輔)