今年も早かった。
3月くらいからあっという間。気づいたらもう年末という感じです。
年齢を分母、1年を分子として「〇分の1」と見れば、毎年分母が大きくなるので1年が早く感じられるのではないか、ということを何年か前に当ブログで書いた気がしますが、それにしても今年は早すぎやしないか。
分母が大きくなりすぎたのかな。
なんて、年寄りじみた話はこのくらいにしてさっそくですが、今年1月の当ブログでお約束したとおり、今年読んだ本の冊数を発表いたします。
(ドラムロール………ジャン!)
80冊でした。
残念ながら目標の100冊には届きませんでした。
あと1週間残っているので、最後まで少しでも目標に近づけるよう頑張ります。
その代わり今年は映画を観ました。
4月頃からアマゾンプライムビデオを利用し始めたので、4月から11月までのカウントになりますが(12月はまだ1本も観られていない)、今年は57本。
近年ほとんど映画を観ることが無かった私にとってはなかなかの本数。
(映画を観た時間を読書に当てていれば100冊を読破でき・・・ごにょごにょ)
映画館にも何度か行きましたし。
念願のポップコーンにコーラを飲みながらの鑑賞も叶いました。
それから演奏会にも行きました。
今年初めて行ったミルハスの大ホール、見目麗しく音響の良いホールです。
弦がとても柔らかく聴こえます。
気になるとすればトランペットの音が少しきつく感じる場合があること。
これはホールのエージングとともに解消されるものであればいいなと思います。
このように、今年は文化的にとても充実した生活を送ることができました。
これにスポーツが加われば、来年はさらに良い1年になるでしょう。
最後になりますが、来年は悲しい別れが多くないことを祈ります。
これまでの私を支えてくれた人、素敵な音楽を届けてくれた人、誰より深い愛情を注いでくれたあなた、すべての人にありがとう。
そして安らかに。
今朝のお供、
桑田佳祐&松任谷由実の曲「Kissin’ Christmas(クリスマスだからじゃない)2023」。
今年の想い出にすべて君がいる。今年の出来事がすべて好きになる。
(司法書士 佐々木 大輔)
先日、ハーゲン弦楽四重奏団(ハーゲンSQ)の演奏会を聴きに、久しぶりにアトリオン音楽ホールに行ってきました。
リニューアルされてからは初めてのアトリオン。
中高生時代はアマチュアオーケストラの団員として舞台にもよく乗ったアトリオンのステージですが、改めて客席から眺めると記憶よりもコンパクト。
自然とミルハス大ホールと比べてしまいますが(本来比べるべきは中ホールですが、まだ中ホールで演奏会を聴いたことがないものですから)、室内楽専用ホールとしてはちょうどよいサイズといえるでしょう。
室内楽の中でもとりわけ弦楽四重奏曲というのは、かなり地味でとっつきにくいと言われ、クラシックファンの中でも(歌曲と並んで)敬遠されがちなジャンルですが、私はわりと好きで聴いています。
今回の演奏者であるハーゲンSQは、世界最高峰の弦楽四重奏団のひとつに数えられ、私もファンで20代の頃からCDを通して親しんできました。
そのハーゲンSQを秋田で聴くことができるというのであれば、行かない理由はありません。
私が聴き始めた頃は、まだ若手の演奏家というイメージでしたが、今ではすっかりベテラン。
40年超のキャリアの中で、第2ヴァイオリン奏者のみ交代しているものの、他の3人はオリジナルメンバーのまま。
そもそもハーゲン家の兄弟姉妹で結成した四重奏団ですから息もぴったり。
さらにヴィオラのヴェロニカ、チェロのクレメンスは、ソリストとしても世界中で活躍しています。
演奏会のプログラムは、前半がベートーヴェンの弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」とモーツァルトの弦楽四重奏曲第14番、後半はピアニストに藤田真央さんを迎えたシューマンのピアノ五重奏曲という私の好きな3曲がそろい踏み。
その名のとおり厳粛で緊張感に満ちたベートーヴェン。
それに続くモーツァルト、第1楽章冒頭から大胆なメリハリをつけた表情のなんとロマンティックなこと。
私は当のハーゲンSQが90年代を中心に録音した弦楽四重奏曲全集を愛聴しておりますが、演奏会での演奏は録音のそれとはまったく異なるもの。
後半のシューマンでは、藤田さんの素晴らしいピアノに呼応するようにハーゲンSQも熱を帯びていきますが、響きにはどこまでも品がありました。
親子以上の年齢差がある若きピアニストを見つめるハーゲンSQの眼差しも温かい。
生で聴く演奏は良いものです。
特にコロナ禍以降、音楽は専らCDやレコードで聴くばかりでしたので(聴く手段が配信ではなくフィジカルなところがなんともアナログな私)、演奏者の息遣い、ホールに響く柔らかい音色、どれもが耳への最高のご褒美。
耳が贅沢を覚えすぎて困っちゃうな。
ええい、こうなったらどこまでも肥えてしまえばいいのだ。
これでいいのだ。
これがいいのだ。
今朝のお供、
The Rolling Stonesの『Hackney Diamonds』。
ミック・ジャガーは80歳になっても踊ってる。名作!
(司法書士 佐々木 大輔)
美術, 未分類
No. 238
【その1】
圧巻の八冠。
棋士の藤井聡太さんが、将棋界の8つのタイトル(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖・叡王)を全て制覇しました。
全冠制覇は1995年の羽生善治さん(当時は叡王が無く全七冠)以来の快挙、今後藤井さんが八冠をどれだけ維持できるかに期待が高まります。
ちなみに羽生さんはその後棋聖のタイトルを失い、七冠を維持したのは約半年間でした。
タイトル戦は1年中絶え間なく行われますが、タイトルホルダーは勝ち上がってきた挑戦者を迎え撃つ立場ですので、挑戦者の立場であるときよりも公式戦の対局数は減ることになります。
そのため実戦感覚を維持するのはかえって大変になるとも言われています。
なんてわかったようなことを言っていますが、私は前にも当ブログに書いたとおり、将棋を指すことなく観る一方のいわゆる「観る将」(最近はこの言葉も浸透してきたのかな)。
棋譜を読めればもっと将棋の深みとロマンを感じられるのにと少し残念な思いもありますが、今からそのレベルに達するのは難しいので、その代わり棋士たちの生む人間ドラマに胸を熱くしております。
最近は将棋を題材とした小説もよく読みます。
そういえば高校時代にも友人から借りて授業中に『月下の棋士』という漫画を読んだなあ。
私、意外と昔から将棋にまつわる人間ドラマが好きだったのかも。
【その2】
美術展『旅する画家』を秋田県立美術館に観に行きました。
世界各地を旅した藤田嗣治と、同じく生涯に旅を重ねた斎藤真一という2人の画家の作品が、「旅」をテーマに展示されています。
ヨーロッパ留学中の斎藤は、フランスにいる藤田を訪ねた際、藤田から東北地方を旅行することを勧められました。
帰国した斎藤は、さっそく東北地方を旅するのですが、その道中、津軽の宿屋で聞いた盲目の女性旅芸人・瞽女の存在に強く惹かれ、今度は越後へと向かいます。
そして、越後瞽女の足跡を辿りながら、瞽女の人生に思いを馳せて描いた作品群を『越後瞽女日記』としてまとめました。
今回の美術展では越後瞽女日記からの作品が28点展示されています。
郷愁とひたむきな力強さが宿っている作品群の中で、とりわけ強く印象に残ったのが「陽の雪野」。
しばらく作品の前を離れることができませんでした。
【その3】
先日、東北大学の同窓会に出席したところ、中学・高校時代の同級生と再会しました。
30年振りくらいでしょうか。
よく見るとあの頃の面影がちゃんと残っており、驚くことに体型もしっかりキープされていました。
大学の同窓会ではありましたが、2人で話していると中高時代の思い出が溢れてきて止まりません。
最近、部屋の片づけをしていたら中学の卒業文集が出てきて、すっかり気持ちが中学時代にタイムスリップしていたので、余計にノスタルジックな気持ちになったという事情もありますが。
ちなみに、その卒業文集には“他己紹介”のコーナーがあるのですが、私について書かれた紹介文を読んでみたらなんと、他人が認識する私は当時も今も全く変わっていないことが判明(要は、好きなことを話し始めたら止まらなくなるとのこと)。
三つ子の魂百までとはよく言ったものだ。
今朝のお供、
YOSHII LOVINSON(日本のミュージシャン)の曲「トブヨウニ」。
徐々にで、そう徐々にでいいから。
(司法書士 佐々木 大輔)