先日発表された本屋大賞のノミネート作品を見ながら思ったのは、本屋大賞は「本が売れない時代に、書店の現場から売れる本を作る」との触れ込みのはずが、結局のところ、今年も店員さんが黙っていても売れる作品や作者の名前がずらりと並んでいたこと。
数年来この傾向は続いており(実は初回から?)、本屋大賞も曲がり角にきているのかなあと思った次第。
なんて、辛口な枕となってしまいましたが、もちろん、ノミネートされた作品に罪はなく、私も実際に読んで面白いと思った作品が並んでいるのも事実。本好きとして、賞の在り方について再考を願うという意味です。
ノミネート作品を含め、本の中身についてお話ししたいことはたくさんあるのですが、今回は中身ではなく「外側」のお話。
ということでようやく本題ですが、皆さん、読書をする時ブックカバーを使いますか?
本屋さんでつけてもらえるものからお手製のものまで、ブックカバーにもいろいろありますよね。
今回のテーマに選ぶくらいですから皆さんお気付きかとは思いますが、私はブックカバーが大好きです。
小学生のころからお気に入りのブックカバーを使っていました。
ブックカバーを使いたいがために読書をしています(さすがに言い過ぎました)。
現在も新書サイズ用、文庫サイズ用、四六判(単行本)サイズ用と3種類のブックカバーを使っています。
私の現在の愛用品は、イタリア製の革を使ったもの。さすがイタリア製だけあって発色も良く、そして革だけに使い込むほどに味が出てきます。
新書版のカバーはオレンジ色。5年以上使っていますが、少しずつ飴色になってきて、今は明るくも落ち着いたブラウン色になっています。
文庫版のカバーはイエロー色で使用期間は3年ほど。こちらも少しずつコクが出てきて、イエロー色というよりキャメル色になってきました。
そして最近、単行本版のカバーとしてベージュ色が愛用品に仲間入り。これからどのように色が変化し、手に馴染んでいくのか(本の中身よりも?)楽しみです。
色の変化ということでいえば、父親が使用しているブックカバーにはびっくりしました。
数年前、読書が好きな父親にも私の愛用品と同じブックカバーのオリーブ色をプレゼントしたのです。新品の時はオリーブ色というか渋めのグリーン色だったので「ちょっと地味かな」と思ったものの、「父親が使うものだし、まあいいか」と。
ところが最近、父親が使っているブックカバーを見たら、オリーブはすっかり完熟オリーブになっていました。
私の最近は量より質。そして気に入ったものを長く使うことに喜びを覚えます。
使い込むことによって手に馴染む、体に馴染む、その感覚が気持ち良いのです。
同じ理由でちょっとだけこだわりのあるレザージャケットやデニムについてはまたの機会に。
今朝のお供、
中島みゆきの曲「時代」。
(佐々木 大輔)
昨年末からいろいろな方のご厚意で、美味しい秋田の地酒を頂く機会が多くありました。
まずは、昨年末、秋田が世界に誇る企業今野商店(麹菌の製造販売)の今野社長様から教えていただいた天の戸(浅舞酒造)さんのお酒『天黒樽熟成』。『天黒』というお酒は知っていたのですが、『樽熟成』はその『天黒』をオーク樽で熟成させたお酒。『天黒』は焼酎などに使われる黒麹で仕込んだお酒で、その効果により生じたクエン酸由来の酸味が特徴のお酒です。その酸味がオーク樽で寝かせたことにより角が取れてまろやかになり、上手な例えが思い浮かばず悔しいのですが、レーズンのような甘酸っぱさに樽香が乗って、「これが日本酒!?」という衝撃的な味わいでした。
もうひとつの驚きは、新政酒造さんの『涅槃龜(にるがめ)』。
名前だけは知っていましたが、お初です。
最近は「お米をどれだけ磨いたか」という精米技術が話題となりますが、その流行にあえて逆らったかのような精米歩合90%(表層部を10%しか削っていない)、つまりほとんどお米を磨いていないお酒です。ちなみに、60%以下のお酒は「吟醸」を、50%以下のお酒は「大吟醸」を名乗ることができます。お米を磨くのは雑味が出ないようにするための作業とのことですので、磨きが少なければそれだけ雑味が残ってしまうのが道理でしょうが、飲んでみると近年の新政さんらしいきれいな味。品の良さの中にふっくらとしたお米の味がしました。
また、3月4日にはNHKのテレビ番組『プロフェッショナル』で、『雪の茅舎』などの銘柄で有名な齋彌酒造さんの杜氏高橋さんが取り上げられていました。私も大好きなお蔵のひとつで、毎年『美酒の設計』というお酒を楽しみにしているのですが、今はちょうど火入れ前の生酒が出る時期。今年の発売日は3月1日との情報を得た私は、放送後となると入手が難しくなると思い、発売と同時に今年の分を購入。いつ開けようか楽しみにしていたところ、先日、税理士長谷部光重先生が主催されている異業種交流会シーガルクラブで早速テーブルに並びました。
旬を外さない。さすが最良を知る光重先生です。多種多様なゲストの講話はもちろん、幅広い知識と教養に裏打ちされた光重先生のお話をうかがえるシーガルクラブは、私にとって貴重な学び場です。それも給食の充実した学校。
そのシーガルクラブの会場である割烹「大内田」さん。絶品のお料理とお酒を、趣味の良い器で頂くことができます。素敵なテーブルセッティングも毎回の楽しみ。そしてこの時期は何といっても自家製鰰(はたはた)すし。大内田さんの鰰すしを知ってしまった以上、他の鰰すしには手が伸びません。
このほかにも、裏阿櫻(阿櫻酒造)、山本アイスピンク(山本合名)、角右衛門ピンク(木村酒造)・・・美味しいお酒をたくさん頂きましたが、忘れてならないのは四十ウン年の人生で初めて飲んだひれ酒。お世話になっている方とお食事をご一緒した際にお勧めいただいたのですが、これが美味しかった!
またひとつ、大人の味を知ってしまいました・・・。
あ、私はただの呑兵衛ではありませんよ、念のため。すべては秋田の良さを知るための実地調査です。
今朝のお供、
Primal Scream(イギリスのバンド)の『XTRMNTR』。
(佐々木 大輔)
3月9日(土)、10日(日)の2日間にわたりアトリオンで開催された「第3回あきた終活フェア」(あきた終活支援センター主催)において、「相続」と「遺言」について講演をしてきました。私が当フェアで講師を務めるのは今年で3回目です。
当日は、多くの方々にお集まりいただきありがとうございました。準備していた座席を急遽増やすこととなったほか、立ち見でご聴講いただいた方もいらっしゃるなど盛況のうちに終えることができました。
今年の1月13日には自筆証書遺言に関する法改正があったため、例年よりも講演内容のボリュームが多くなったかとは思いますが、約1時間、熱心に耳を傾けてくださり、改めて皆様の「相続」や「遺言」に対する関心が高いことを強く感じた次第です。
当フェア成功のためご尽力された事務局の皆様及び関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
(佐々木 大輔)

(写真は秋田魁新報社様より)