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冬がはじまるよ

はらはらと舞う雪が、秋田市にも冬の始まりを告げました。
私は(何度も言っていますが)夏よりも冬の方が好き。理由はいろいろですが、ひとつにはファッションの楽しみがあります。

冬は寒い分、重ね着をして過ごすことになるわけですが、手持ちのボルドー色のジャケットにイエロー色(あるいはマスタード色)のニットを合わせてみようかなとか、いつものトレンチコートに今年はこのマフラーを合わせてみようかなとか、組み合わせを考えるだけでワクワク。

そして冬は、何と言っても私が愛するレザージャケット達の季節でもあるのです。
中には人生の半分?をともにしたようなジャケットもあります。
先日、あるお店の店員さんとお話をしていて、私が「学生時代に買ったレザーのテーラードジャケット、未だにきれいに着られるんですよ」と言ったところ、「自分で着込んで体に馴染ませた服は、“流行”を意識しすぎず、自分だけのヴィンテージとして着続ければいいんじゃないですか」とのこと。まさに我が意を得たりと膝を打ったものです。
世の中には、古着屋さんでヴィンテージ物を探し、自分なりのおしゃれを楽しんでいる人がたくさんいる中、自家製ヴィンテージこそ(プレミアがつくような高価なものではなくても)一番の宝物であるというのが私の思いです。

件のテーラードジャケットは、流行からすると着丈が少し長め。だからといって、今風に着丈を短く詰めるつもりはなく、近年は“着丈が短いコート”として袖を通しています。
ただし、ストールのような小物、合わせるシャツやニットなどによって、up-to-dateさせることは必須。この匙加減がまた面白いのです。

若い頃はアヴァンギャルドな格好もしましたが、不惑を過ぎ、最近はクラシカルなデザインのものに惹かれるようになりました。
身も心も少し落ち着いてきたのかな。

最後に、おしゃれについての金言をひとつ。
おしゃれの本能というものは、手本がなくても、おのずから発明するものかもしれません。
―太宰治著「おしゃれ童子」―

今朝のお供、
THE YELLOW MONKEY(日本のバンド)の曲「アバンギャルドで行こうよ」。
あれ、選曲を間違えたかな?
でも、若いころの気持ちも忘れずに。

                                   (佐々木 大輔)

なんてったってアイドル

私のアイドル。最近2歳になりました。
つぶらな瞳。ふっくら丸々としたからだ。
白と黒の絶妙の配色。
おてんばで食いしん坊。
生まれた時は150gしかなかったのに2歳になった今は60kg超(女の子の体重に触れるのは失礼かな)。

皆さん、もうわかりましたか?
そう、上野動物園の雌パンダ“シャンシャン”です。

AKBとか○○坂とか、いわゆるアイドルとは無縁の生活を送る私ですが、シャンシャンは特別。もう可愛くてたまりません。
まだ実物のシャンシャンを生で観たことはありませんが、ありがたいことに上野動物園では、毎日シャンシャンの様子をネットでライブ中継してくれているんですね(もちろん、お父さんのリーリーとお母さんのシンシンの様子も)。
そのほかにも、毎日上野動物園に通いパンダファミリーの写真を撮ってアップしているブログ(毎日更新中)、動画サイトに投稿されたシャンシャンの日々の映像などなど、毎日たくさんのシャンシャンに癒されています。

お姫様のようにおしとやかに熊笹を食べていたかと思うと、急に庭を走り回ったり、でんぐり返しをしたり、木に登ったり、ぶら下がっている袋をサンドバッグ代わりにパンチしたり、シャンシャンはほんとうにおてんば。でもまだまだ幼くて、遊び疲れた後は可愛いお顔でお寝んね。寝姿も、ぬいぐるみが日干しされているような格好だったり、中継カメラにお尻を向けていたり、仰向けであられもない姿をさらしていたり・・・。そのすべてが天使のように愛らしい。

お母さんのシンシンとは1歳半まで一緒に生活し、いろんなことを学んだシャンシャン。独り立ちした今も行動パターンなどお母さんの影響がはっきり見て取れる部分がたくさんあります。
主に左手で食べるのは左利きのお父さんの遺伝のようですが、次に食べる笹や竹をしっかり右手や足でキープしながら夢中で食べている食いしん坊な姿はお母さんと一緒。

当初、シャンシャンは2歳になったら中国に返還されることになっていましたが、来年の12月まで貸与期間が延長されました。もうしばらくの間、シャンシャンに癒される幸せな日々を過ごすことができます。

今朝のお供、
U2(アイルランドのバンド)の『The Joshua Tree』。

                                   (佐々木 大輔)

ブックカバー

先日発表された本屋大賞のノミネート作品を見ながら思ったのは、本屋大賞は「本が売れない時代に、書店の現場から売れる本を作る」との触れ込みのはずが、結局のところ、今年も店員さんが黙っていても売れる作品や作者の名前がずらりと並んでいたこと。
数年来この傾向は続いており(実は初回から?)、本屋大賞も曲がり角にきているのかなあと思った次第。

なんて、辛口な枕となってしまいましたが、もちろん、ノミネートされた作品に罪はなく、私も実際に読んで面白いと思った作品が並んでいるのも事実。本好きとして、賞の在り方について再考を願うという意味です。

ノミネート作品を含め、本の中身についてお話ししたいことはたくさんあるのですが、今回は中身ではなく「外側」のお話。
ということでようやく本題ですが、皆さん、読書をする時ブックカバーを使いますか?
本屋さんでつけてもらえるものからお手製のものまで、ブックカバーにもいろいろありますよね。
今回のテーマに選ぶくらいですから皆さんお気付きかとは思いますが、私はブックカバーが大好きです。
小学生のころからお気に入りのブックカバーを使っていました。
ブックカバーを使いたいがために読書をしています(さすがに言い過ぎました)。
現在も新書サイズ用、文庫サイズ用、四六判(単行本)サイズ用と3種類のブックカバーを使っています。

私の現在の愛用品は、イタリア製の革を使ったもの。さすがイタリア製だけあって発色も良く、そして革だけに使い込むほどに味が出てきます。
新書版のカバーはオレンジ色。5年以上使っていますが、少しずつ飴色になってきて、今は明るくも落ち着いたブラウン色になっています。
文庫版のカバーはイエロー色で使用期間は3年ほど。こちらも少しずつコクが出てきて、イエロー色というよりキャメル色になってきました。
そして最近、単行本版のカバーとしてベージュ色が愛用品に仲間入り。これからどのように色が変化し、手に馴染んでいくのか(本の中身よりも?)楽しみです。

色の変化ということでいえば、父親が使用しているブックカバーにはびっくりしました。
数年前、読書が好きな父親にも私の愛用品と同じブックカバーのオリーブ色をプレゼントしたのです。新品の時はオリーブ色というか渋めのグリーン色だったので「ちょっと地味かな」と思ったものの、「父親が使うものだし、まあいいか」と。
ところが最近、父親が使っているブックカバーを見たら、オリーブはすっかり完熟オリーブになっていました。

私の最近は量より質。そして気に入ったものを長く使うことに喜びを覚えます。
使い込むことによって手に馴染む、体に馴染む、その感覚が気持ち良いのです。
同じ理由でちょっとだけこだわりのあるレザージャケットやデニムについてはまたの機会に。

今朝のお供、
中島みゆきの曲「時代」。

                                   (佐々木 大輔)