カテゴリー「美術」の記事

建築の美

こんにちは。田口司法事務所です。

先週はノーベル賞の発表に沸きましたね。化学賞を日本人2人が受賞するという快挙!
さらに、明日13日には、第22回世界文化賞の授賞式があります(発表は9月14日)。世界文化賞は、芸術分野においてノーベル賞を補完する目的で創設された賞です。
今年は建築部門を伊東豊雄が受賞しました。

伊東豊雄の代表作として有名なものに「せんだいメディアテーク」があります。
「せんだいメディアテーク」は、仙台の定禅寺通に面して建てられた総合文化施設です。音楽イヴェントや芸術作品の展覧会などが催され、仙台の芸術文化を象徴する施設でもあります。
市民図書館が入っていることもあり、歩いて3分の距離に住んでいた私は、毎日のように利用していました。
1階には、美味しいベルギービールが飲めるカフェもあるんですよ。

実験的ですがシンプルな構造であり、繊細さと力強さを併せ持った建物で、全面ガラス張りの外観は、障子の格子のようにも見えます。
日本建築と西洋建築が美しく融合されているかのようであり、訪れるたびにいつも見惚れてしまいます。
また、全面ガラス張りであることから、定禅寺通からは建物内を見ることができ、建物内からは定禅寺通の緑を見ることができるため、斬新でありながらも街の景色と絶妙に一体化しているのです。
多くの外国人や旅行者が、写真を撮っているのも印象的でした。

なお、今年の世界文化賞音楽部門は、私の大好きなピアニストであるマウリツィオ・ポリーニが受賞しました。
ちなみに、彼の父親も著名な建築家であったそうです。

 

受賞の喜びとともに。
ポリーニの演奏でJ.S.バッハの『平均律クラヴィーア曲集第1巻』。
大聖堂を仰ぎ見るような構築性の中に、秘められた静かな情熱を感じる演奏です。

 

(佐々木 大輔)

院展

こんにちは。田口司法事務所です。

先日、毎年楽しみにしている「春の院展」を観に行ってきました。
今年も、素朴な日常を描いたものから幻想的な風景を描いたものまで、様々な作品に心を癒されました。
作品の世界に吸い込まれ、まるで作品の世界に自分が身を置いているかのような気分になり、時間を忘れて見入ってしまいました。

同じ芸術でも絵画と音楽との違いは、絵画の場合、私と作品との間にまったく介在するものがないということでしょうか。
音楽の場合は、たとえばモーツァルトの自筆譜を眺めていても、そこから音は出てきません。演奏者を介して私たちはモーツァルトの音楽を聴くことができるにすぎないのです(それだけ演奏家の存在が重要になるのですが)。
しかし、絵画の場合は、私と作者を隔てるものはなく、直に作者の筆のタッチを観ることができるのです。これは凄いことだと思いませんか?
セザンヌやピカソがおいた一筆一筆、調合した絵具を直接観ることができるのですよ!

今朝の目覚めの音楽。
Velvet Underground(アメリカのバンド)の『Velvet Underground & Nico』。
A.ウォーホルが描いたバナナのジャケットデザインでも有名な作品です。
ただ、1曲目が ♪Sunday Morning ~ と始まるんですけどね。

 

(佐々木 大輔)