金足農業の甲子園での活躍、素晴らしかったですね!!準優勝おめでとうございます。
それにしても、夏の甲子園大会でこんなに秋田県が注目され、盛り上がったのは久しぶりではないでしょうか。秋田県勢の決勝進出は第1回大会以来103年振り、第100回大会にして初めて深紅の優勝旗が白河の関を越えるのか。野球漫画では描けないような――あまりにも出来すぎたストーリーでフィクションならご法度のような――劇的なドラマを野球の神様は用意していました。
当初は出場校の56分の1でしかなかった金農に、勝ち残ることで多角的な光が当たるようになり、一戦ごとに成長していく選手たちのひたむきなプレー姿はもちろんですが、大雪の中での練習風景やベンチ入りメンバーが全員地元出身者といった情報、連日喜びに沸く秋田県民の様子が全国ニュースでもとりあげられた結果、にわかに応援の輪が全国に広がりました。
過熱気味のマスコミ報道には賛否があるようですが、秋田県民としては素直に嬉しい全国からの応援でした。
そして迎えた決勝戦。エリート軍団大阪桐蔭に立ち向かう雑草軍団金農という、高校野球ファンなら誰しも胸を躍らせる王道中の王道の物語に、思わず「あだち充ならどんな結末を描くのだろう?」なんて野暮な想像もしてしまいました。
しかしやっぱり大阪桐蔭は強かった。まさしく100年にわたる高校野球の到達点のようなチームでした。結果的に、今の甲子園大会はこのくらいのレベルでなければ優勝することはできないものなのかと、秋田県勢にとって途方もない道のりが待っているような気にさせられたのも事実です。
今大会は第100回大会ということで、「レジェンド始球式」も注目されました。過去の甲子園大会で活躍した元選手が毎日順番に始球式を担当するというイベントです。開会式直後の第1試合、松井秀喜氏(星陵出身)が始球式を務めた試合が奇しくも星陵の試合であったり、野球の神様はここでも粋な演出をしてくれました。
私も、準決勝第1試合の始球式を桑田真澄氏(PL学園出身)が務めると知った時は、「もし、金農が準決勝まで進み、組み合わせ抽選で第1試合を引いたら、34年前の準決勝が再現されることになる!」と密かに楽しみにしていました。
そして本当に実現した金農戦での桑田氏の始球式。野球の神様の存在を実感した瞬間でした。
「一世紀前の忘れ物を取りに行こう」。
ネットやSNS上で様々な言葉が呟かれたり、話題になったりしていましたが、その中で最も美しかったハッシュタグはこれ。100年の歴史とみんなの思いがつまった言葉です。
まあ、103年前に忘れ物をしてきたのは、金農ではなく我が母校なんですけどね・・・。
決勝戦終了後、両校の健闘を称えるように甲子園球場の空にかかったきれいな虹。時を同じくして秋田でも金農の校舎の上空に虹がかかりました。野球の神様がくれた最後のプレゼント。それは甲子園と秋田をつなぐ希望の架け橋でした。
秋田県勢が深紅の優勝旗を持って白河の関を越える日がきっとくる。そう遠くない未来に。
野球の神様が言うのだから間違いないでしょう!
今朝のお供、
サザンオールスターズの『海のOh,Yeah!!』。
(佐々木 大輔)
現在、NHK朝の連続テレビ小説では、ニッカウヰスキーの創設者である竹鶴政孝氏をモデルとした『マッサン』が放映されています。
私はウイスキーに目がないものですから、興味深く見ております。
ウイスキーのお話はまたの機会にゆずるとして、今回は日本酒の蔵付酵母(家付酵母)についてです。
秋田蔵付分離酵母とは、各蔵元が秋田県総合食品研究センターと共同で、自社の酒蔵に古くから住み付いている酵母を分離・選抜し、優良な酵母を永年の眠りから目覚めさせて純粋培養したものです。
今年は、秋田県の25の蔵元から、蔵付分離酵母で造られた純米酒(ここからは「蔵付酵母酒」と仮称させてください)が発売されました。
参加した蔵元は、一昨年は4蔵元、昨年は13蔵元でしたが、今年は25の蔵元となり、毎年規模が拡大しています。
秋田のお酒が大好きな私は、この蔵付酵母酒を店頭で見かけ次第、家族総出で可能な限り入手しました(残念ながら、完売で入手できなかったものもあります)。商品ラベルはすべて番号が記されたデザインで統一されています。
振られた番号は、酵母が発見された順番になっているとのことで、一番の春霞(栗林酒造)から、二十五番の八千代(八千代酒造)まで、秋田を代表する蔵元が名を揃えます。
今回参加していない蔵元の中にも、秋田を代表する蔵元があります。
ぜひとも来年は、より多くの蔵元が参加して、全国に、そして世界に秋田のお酒の魅力を発信してもらえればと願っています。
一点だけ、蔵付酵母酒を販売するお店に望むのは、その販売方法です。各店舗の販売方針や売り場スペースの問題もあるのでしょうが、ほとんどのお店が特設コーナーに蔵付酵母酒を集めて販売しているだけでした。
知識のある方々はそれでよいかもしれません。しかし、普段あまり秋田のお酒に馴染みのない方々にとっては、少々不親切かと老婆心ながらに思います。
気に入った蔵付酵母酒の蔵元から、他にはどのような銘柄のお酒が発売されているのかすぐわかるように、蔵付酵母酒とその蔵元の代表的な銘柄を一緒に陳列する(たとえば、太平山の「六番」と一緒に「天巧」を置いておく)など、購入者のアクセスを容易にする「紐付け」をしてくれれば、より多くの方々に秋田のお酒を知ってもらえるのではないでしょうか。
今朝のお供
U2(アイルランドのバンド)の『Songs of Innocence』。
5年ぶりの新作。それにしても純粋な・・・彼らくらいしか付けないであろう直球ど真ん中のタイトル。それがU2らしくていいんですけどね。
iTunesへの自動ダウンロードでも話題になりました。
(佐々木 大輔)
現在秋田県で開催されている国民文化祭。当事務所の女性スタッフ成田美佐(ダンスアベニュースタジオSのインストラクター)もダンサーとして開会式のオープニングフェスティバルに参加し、「なまはげと秋田美人」のパフォーマンスを披露しました。ご覧になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
皇太子殿下にもご臨席を賜った開会式は、秋田県の文化力を全国に発信するとともに、私たち秋田県民にも改めて秋田県のもつ魅力と可能性を教えてくれたステージでした。
さて、国民文化祭も残すところ1週間余りとなりましたが、国民文化祭関連で耳にする機会が多いのが秋田県民歌(県民歌)です。
県民歌は、山形県、長野県の県民歌と並ぶ三大県民歌のひとつです。作詞は倉田政嗣氏、作曲は「浜辺の歌」で知られる成田為三氏。雄大で流麗な旋律にのせて歌われるのは、秋田が誇る美しい自然と豊かな資源です。
この県民歌―私は2番までしか知らなかったのですが―実は4番まであります。
ところが、3番以降の歌詞(特に3番の歌詞)は、戦前教育の影響が色濃く残るとして問題視され、戦後、アメリカの占領政策の一環として県民歌自体歌うことを禁止された時期がありました(加えて、秋田県北部にとっては、「侵略された歴史」が歌われているとの批判もあります)。
現在では、3番と4番は歌われることはほとんどなくなり、2番までを歌うのが通例となっています。
また、秋田の豊かな資源を歌い込んだ1番と2番の歌詞に対しても、秋田県経済の衰退の元凶との批判があります。
たしかに秋田県は、ここに歌われている豊かな資源に頼りきりで、付加価値を創造することなく、裸のままの資源を切り売りしてきたことは否めません。残念ながら、豊かな資源も歌詞にあるように無限というわけにはいかず、今や枯渇の危機に瀕しています。
一方で、秋田県に比べると乏しい資源を、何とか有効活用しようと知恵を絞り、発展を遂げた県もあります。
このような批判は耳が痛いものですが、秋田県が豊かな資源を持っている(いた)ことは事実であり、それを誇ることを私は決して悪いとは思いません。
しかし、指摘のとおり、その上にあぐらをかくのではなく、豊かな資源をどのように活用していくかを考えることこそが、私たち秋田県民に課された使命です。
音楽的には極めて素晴らしい県民歌。
批判を受け止めつつ、秋田の誇りとして胸を張って歌えるように、秋田を活性化していく責務が私たちにはあります。
この素晴らしい県民歌を正しく歌い継いでいくためにも。
今朝のお供
レニー・クラヴィッツ(アメリカのミュージシャン)の『Strut』。
3年ぶりの新作。
(佐々木 大輔)