F1

先週は、素晴らしいニュースとして、山中伸弥教授のノーベル医学生理学賞受賞がありました。安全性や倫理面での課題はありますが、iPS細胞は、再生医療の実現や難病の治療に向けて大きな一歩となるでしょう。

もうひとつ、喜ばしいニュースがありました。
先日のF1鈴鹿グランプリで、小林可夢偉選手が見事表彰台を獲得。90年鈴鹿GPでの鈴木亜久里、04年アメリカGPでの佐藤琢磨に続き、日本人として3人目の快挙です。

90年鈴鹿GPといえば、F1ブーム真っ只中。当時中学生だった私は、テレビ(たしか、ゴールデンタイムに放送)で観戦していました。
鈴鹿GPは毎年終盤に開催されるため、熾烈なドライバーズチャンピオン(選手の年間チャンピオン)争いが繰り広げられます。
90年も、アイルトン・セナとアラン・プロスト(前年まではフェラーリの同僚同士)が、3年連続でドライバーズチャンピオン争いをしていました。
ところがこの両者、スタート直後の第1コーナーでクラッシュ。
注目を集めていたスター選手ふたりが、あっという間にリタイヤしてしまうという波乱により、観客席にも失望感が広がる中、大活躍したのが、中嶋悟、鈴木亜久里の日本人選手でした。後年、実際に鈴鹿でこのレースを観戦した人の話を聞くことができたのですが、セナとプロスト目当てだった観客も、最後は一体となって日本人選手を応援し、日本人初の表彰台獲得となった鈴木亜久里の3位入賞には、文字どおり鈴鹿が興奮と歓喜で揺れていたそうです。

一方で残念なニュースも。
ミヒャエル・シューマッハの二度目の引退が決まりました。
私はシューマッハと同じ誕生日ということもあって、ずっと応援していました。
06年の引退後、10年に復帰してからは、優勝はありませんでしたが、F1生涯優勝回数91回、ドライバーズチャンピオン7回の記録は、おそらく今後も簡単には破られることはないでしょう。

 

今朝のお供、
MUSE(イギリスのバンド)の『THE 2ND LAW』。

(佐々木 大輔)