落合博満

史上最多3度の三冠王。首位打者、本塁打王、打点王は各5回。
日本人選手初の1億円プレイヤー。
プロ通算500本目、1000本目、1500本目、2000本目の安打はすべて本塁打で記録。本人曰く、「全部狙って打った」とのこと。

中日ドラゴンズの選手時代、巨人の斉藤投手に9回までノーヒット・ノーランに抑えられていた試合で、落合選手が逆転サヨナラ本塁打を放った場面を、私はテレビで観ていました。今でもその時の興奮が忘れられません。

93年には導入されたばかりのFA権を行使して巨人に入団。在籍した3年間で94年の日本一、96年のリーグ優勝(長嶋監督の「メークドラマ」の年です)に貢献、優勝請負人と呼ばれました。

また、中日の監督に就任以来、7年間毎年リーグ3位以上(Aランク)をキープ、そして3度のリーグ優勝と1度の日本シリーズ制覇。大型補強に頼らず、現在の戦力を鍛え上げることでチームを強くしたことは、指導者としての実力が遺憾なく発揮された証しでしょう。
一方、07年に中日53年振りの日本一を決めた試合では、山井投手が8回まで完全試合を演じていたところ、9回を岩瀬投手に交代させたことが物議を醸しました。
未だにあの投手交代に対して批判的な意見も多く聞きます。
しかし私は、落合監督の「勝つことが最大のファンサービス」というぶれない信念を見た思いがしましたし、1点差の試合を8回まで無安打無失策で切り抜けられたのは、好守備で支えたナインの総力があってこそだったと考えます。最終回は1年間絶対的信頼をおいてきた投手に託し、結果、「チーム全員」で成し遂げた日本シリーズ初の完全試合と考えれば、完全試合のルールは別として、決して野球ファンの夢を壊したとは言えないのではないでしょうか。

残念ながら、秋田の人らしく口下手(?)なところがあり、あまりマスコミ受けは良くないようですが、今年3度目の正直でようやく野球殿堂入りを果たしました。
いつか、楽天イーグルスの監督をしてくれたら・・・というのが、落合ファン、楽天ファンとしての私の願いです。

 

今朝のお供、
BON JOVIの『KEEP THE FAITH』。

 

(佐々木 大輔)