恍惚と不安のもとに

こんにちは。田口司法事務所です。

佐々木倫子著の漫画『おたんこナース』にこんなお話があります。
主人公の看護師は作家太宰治の大ファン。そんな彼女が偶然、見た目が太宰そっくりの入院患者さんを担当することになります。
彼女はその患者さんに憧れの太宰を重ね合わせ、淡い恋心を抱きます。
「きっときれいな愛人がお見舞いに来たりするんだろうなあ」などと想像するのですが、残念ながらその患者さん、彼女のイメージとは全く一致しません。
「勝手な妄想だったんだ」と彼女は自分に言い聞かせると、恋心を捨て、看護師としての仕事に徹する決意をします。
・・・・・・
退院の日。その患者さん、見送りに出た彼女のもとにすっと歩み寄ると、彼女の耳元でひと言、「グッドバイ」。

主人公の彼女のみならず、多くの太宰ファンを悶絶(?)させる秀逸なお話です。
実は、私も悶絶させられたファンのひとり。太宰の作品は、10代の頃、読み耽りました。今でもこの時期になると手に取ってしまいます。
太宰に再会できる喜びに顔を紅潮させて本を開くと、当時の書き込みや傍線があちらこちらに見つかり、たちまち赤面。
それでも、多くの言葉に励まされてきたんだなあとの感慨に、今度はしんみり。

ひとつ紹介しましょう。
「人間のプライドの窮極の立脚点は、あれにも、これにも死ぬほど苦しんだことがあります、と言い切れる自覚ではないか」
(『東京八景』より)

太宰は、人間の弱さに対し、誰よりも敏感で、優しいまなざしをもった作家でした。

6月19日。桜桃忌。
今日の最後のあいさつも、『津軽』から太宰の言葉を拝借して。
「命あらばまた他日。元気で行こう、絶望するな。では、失敬」

 

(佐々木 大輔)

ワールドカップ

こんにちは。田口司法事務所です。

いよいよワールドカップが開幕しますね。
4年に一度、野球派の私もサッカーに熱くなる時期がやってきました。
ミーハーですみません。

日韓ワールドカップが開催された時、私はちょうど新潟に住んでいました。
残念ながら新潟で日本の試合はありませんでしたが、ベッカム選手のいるイングランド、「中津江村」で話題だったカメルーン(今回も話題ですね)などの試合が行われ、普段は穏やかな“水の都”新潟も熱気に包まれていました。
日本での開幕戦カメルーンvsアイルランドは、新潟で行われたんですよ!
でも、一番人気はやっぱりベッカム選手。
私の周りでも、「ベッカム選手がホテル○○に泊まってる」「バスから手を振ってくれた」などの情報が飛び交い、上を下への大騒ぎでした。

南アフリカ大会にもメッシ選手、カカ選手、ロナウド選手など綺羅星の如きスター選手が出場します。
どのようなドラマを見せてくれるでしょうか。
また日本代表には、今回、アルビレックス新潟から矢野選手が選ばれました。個人的に活躍を期待しています。
そして、どこか雰囲気が中田選手を彷彿とさせる本田選手。豪快なシュートを見せてください。

南アフリカとの時差は7時間。
みなさん、睡眠不足に気をつけて応援しましょう!
がんばれ日本!!

 

これぞ熱狂!
Dragon Ash(日本のバンド)の「Fantasista」。

 

(佐々木 大輔)

刑法入門

こんにちは。田口司法事務所です。

先日、秋田で2例目の裁判員裁判が行われました。
裁判員制度が開始して1年。皆さんにとっても裁判が少しずつ身近になってきたのではないでしょうか。
とはいえ、人を裁くというのは大変難しいことです。
「もしも自分が裁判員に選ばれたらどうしよう・・・」と不安に思っていらっしゃる方も多いと思います。

そもそも「犯罪」とは何を指すのでしょうか。
そして、なぜ罪を犯した人は刑罰を受けなければならないのでしょうか。
このような疑問に対し、分かりやすく丁寧な説明がされているのが、東京大学の山口厚教授による『刑法入門』(岩波新書)です。
山口教授は、刑法学界を代表する理論派であり、山口教授が書いた法律専門書である『刑法総論』『刑法各論』(共に有斐閣)については、「その論理的構築性は美しさを極める」と評する人もいるほどです。
その一方、これらの専門書は、法律を専攻している人にとってさえ、高度で難解な著書とも言われています。
『刑法入門』で興味をもたれた方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、東北大学法科大学院で机を並べた東大出身の友人によると、山口教授はとてもお洒落でダンディな教授とのことです。

ダンディといえば、田口司法事務所では、紳士の色気を醸しだす所長、ポケットチーフがお洒落な副所長をはじめ、ダンディな男性スタッフと素敵な女性スタッフが皆様をお待ちしています。

私も早くダンディな男になりたいなあ。

 

渋いっ!
ボブ・ディランで『Modern Times』。

 

(佐々木 大輔)