意識はしていなくても

こんにちは。田口司法事務所です。
先週は急に寒くなりましたね。みなさん、風邪などひいていませんか?

ところで、今回はちょっと法律のお話を。

私たちが業務で一番使う法律は民法です。不動産登記も相続登記も、そのベースにあるのは民法なんです。そして、みなさんの生活にとっても一番身近な法律は、民法ではないかと思います。コンビニでおにぎりをひとつ買う場合にも、実は民法が関係してるんですよ(具体的なお話はまた別の機会に)。

その民法を支える大原則として、所有権絶対の原則、私的自治の原則、過失責任の原則があります。
「所有権絶対の原則」とは、所有権(物を自分のものとして自由に扱う権利)は国家といえども侵害することはできないという原則です。フランス革命などの近代市民革命によって獲得されたものです。
ただし、何をしても自由というわけではありません。公共の福祉に反しない限りという制限はあります。これは当然のことですよね。他人に迷惑をかけてまで自分の権利だけを主張することは許されません。
「私的自治の原則」とは、そもそも契約をするかどうか、契約をする場合には誰とするか、どのような内容で契約をするかなどは自由に決められなければならないという原則です。
「過失責任の原則」とは、故意や過失がなければ損害賠償責任を負わされることはないという原則です。

これらの原則によって、民法はもとより、私たちの権利や生活も支えられているのです。

 

時期的に。
HELLOWEEN(ドイツのバンド)の『MASTER OF THE RINGS』。

 

(佐々木 大輔)

CDが売れない!

こんにちは。田口司法事務所です。

突然ですが、皆さんは1ヵ月にCDをどのくらい購入しますか?

去る8月22日、HMV渋谷が閉店しました。
HMV渋谷は、全世界CDチェーン店であるHMVの日本第1号店として、1990年に開店しました。
90年代には、小沢健二、ピチカートファイヴなどのミュージシャンたちがこの渋谷店により紹介され、“渋谷系”と呼ばれる音楽が人気を博したことを懐かしく思い出される方も多いのではないでしょうか(特に私と同世代)。

閉店の原因には、最近のCD不況があると言われています。
CD全体の売上額が10年前の半分以下に落ち込んでいるとのこと。
代わりに、ネット上で音源だけを購入(ダウンロード)し、iPodなどのデジタルオーディオプレイヤーで音楽を聴くのが主流なのです。

かくいう私もiPodを愛用していますが、実は音楽をダウンロードしたことはなく、専ら手持ちのCDなどを取り込んで外出先へ“持ち運ぶ”道具として使用しています。
ポケットにCD500枚分の音楽を入れて歩けるのですから、たしかに素晴らしい発明です。
しかし私は、音楽をデータとしてではなく、形として手元に置いておきたいという気持ちが強く、ジャケットを眺めながら、あるいは歌詞や解説を読みながら音楽を聴くのが好きなのです。
ダウンロード派からは、「CDの保管場所も必要ないし、ジャケットもダウンロードできるから問題はない」との反論が聞こえてきそうですが。

さらに最近、レコードで音楽を聴くことも多くなってきた私などは、完全に時代に逆行している人間なのでしょう。

時代遅れと言われても、私は仕事帰りにCDショップを覗き、仙台でお世話になったレコード店のホームページで掘り出し物が入荷していないかチェックするのです。

 

今朝のお供、
ビリー・ジョエルの『ニューヨーク52番街』。
1982年、世界で初めてCDとして発売されたアルバムです。

 

(佐々木 大輔)

秋霜烈日

こんにちは。田口司法事務所です。

みなさん、最近「秋霜烈日」という言葉を耳にすることが多いのではないでしょうか。「秋の冷たい霜と、夏の烈(はげ)しい暑さ」を表す言葉で、刑罰や志操の厳格さを表す言葉としても使われます。
検察官が胸に付けているバッジが霜と日差しをかたどったようなデザインであることから、検察官バッジに対する通称としても用いられています。
導かれる意味には諸説あるようですが、「検察官には、厳しさばかりではなく、日差しのような暖かさも必要である」という意味があるとも言われています。

ところが今回、検察官が証拠を改ざんし、有罪をねつ造しようとしていたことが発覚しました。しかも一検察官の独断というだけではなく、組織ぐるみの隠ぺい工作まであったとの様相も呈しています。
もちろん、判決が確定するまで真相は分かりませんが、仮に真実であるとすれば、日本の正義の基礎が揺らぐ大事件です。

事件の背景には、日本では起訴された刑事事件が、有罪率99%以上であることを指摘する人もいます。
裁判所に被疑者を起訴するのは、原則として検察官のみに与えられた役割なので、99%という有罪率を維持するためには、検察官に「起訴する以上絶対有罪にしなければならない」というプレッシャーがあることも事実でしょう。
しかしこの数字は、あくまで「結果」であり、「鶏卵論争」の入り込む余地は絶対にあってはなりません。
積み重ねられた誇るべき99%の有罪率は、それこそ霜が降りる厳しい寒さの中も、夏の烈しい暑さの中も、真相を解明するため地道に証拠を集め、身を粉にして正義を貫いた結果の数字だったはずではないでしょうか?

 

今朝のお供、
MANIC STREET PREACHERS(イギリスのバンド)の『POSTCARDS FROM A YOUNG MAN』。
マニックスの最新作。結成20年を経てもなお、青い歌声を突き上げる姿勢からは、未熟さよりも実直さを感じます。

 

(佐々木 大輔)