業界用語?

こんにちは。田口司法事務所です。

事務所に相談にいらっしゃるみなさん、私たちが業務で使う言葉に違和感を覚えることはありませんか。

たとえば、私たちは「遺言」のことを「いごん」と言ったりします。
「ゆいごん」というのが一般的ですよね。
それから「物」(もの)と「者」(もの)を区別するために、「物」を「ぶつ」と呼んだりもします。こちらはなんだかぶっそうな響きもしますが。

しかし、何といっても一番不思議なのは、「善意」と「悪意」の使い方ではないでしょうか。
日常的には、「善意」といえば「何か良いことをしようという好意的な気持ち」、「悪意」といえば「人に憎しみを抱き、害を与えようとする気持ち」のことをいうでしょう。
ところが法律用語では、「善意」とは「知らないこと」、「悪意」とは「知っていること」を意味します。
私も法律の勉強を始めたころ、なかなか馴染めませんでした。

もちろん、必要のない限りこのような誤解を招きやすい言葉は使わないように私たちも心がけています。
もしも私たちの説明で分かりづらいことがありましたら、遠慮せずにおっしゃってください。

 

今朝のお供、
U2の曲「Walk On」。

 

(佐々木 大輔)