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映画三昧

皆さんは同じ映画や小説を繰り返し観たり読んだりしますか?
以前の私は、新しい作品へと気持ちが向かい、同じ作品を再度手に取ることはほとんどありませんでした。
しかし年齢を重ねるうち、気に入った作品は何度でも観返したくなるようになりました。そのため好きな映画は、レンタルではなくDVDを購入し、いつでも観返すことができるようにしています。
立花隆氏曰く、「文学というのは、最初に表に見えたものが、裏返すと違うように見えてきて、もう一回裏返すとまた違って見えてくるという世界」とのことですが、これは文学に限らず、映画でも音楽でも、優れたものにはすべて共通することではないでしょうか。

今回の連休を利用して、好きな映画をいくつか観返したのですが、その中のひとつが『サイダーハウス・ルール』という映画です。
『ガープの世界』や『ホテル・ニューハンプシャー』で知られる作家アーヴィングの原作を、『ギルバート・グレイプ』やハチ公物語のリメイク版『HACHI 約束の犬』を撮ったハルストレム監督が映画化した作品です。

孤児院や堕胎をテーマとした内容は、決して明るいものではありませんが、生きるということには、避けられない困難や悲しみがあり、そして希望もあります。良いことも悪いことも殊更に強調することなく、ありのままに描かれていることも好感が持てます。
映像と音楽の美しさも素晴らしく、観終えた後も清々しい気持ちが静かに残る名作です。

 

今朝のお供、
AEROSMITH(アメリカのバンド)の『Music from Another Dimension!』。
11年振りのオリジナル・アルバム。まさに王者の貫録!

(佐々木 大輔)

映画

こんにちは。田口司法事務所です。

私はお盆休みを利用して、DVDで映画を観ました。
リーガル・サスペンスの第一人者であるJ.グリシャム原作の『ニューオリンズ・トライアル』という映画です。
舞台はニューオリンズ。ある証券会社で銃の乱射事件が勃発、
被害者の遺族が銃の製造と販売を巡り民事訴訟を起こしたことで、映画は幕を開けます。
アメリカではご存じのように陪審制度が採用されています。
(一般的には)12人の陪審員が被告の有罪無罪を決定するのですが、被告側は伝説の“陪審コンサルタント”を雇い、贈賄や恐喝などの裏工作によって、陪審員候補者の中から被告に有利な陪審員を選別し、原告側と壮絶な評決の奪い合いを繰り広げます・・・

日本では刑事訴訟において裁判員制度が採用されていますが、陪審制度との大きな違いは、裁判員6人と裁判官3人が合議のうえ有罪無罪、量刑を決定する点にあります。
そのため、この映画のような“コンサルタント”の暗躍はあまり現実的ではありませんが、私利私欲のための場外乱闘が重視されるような裁判員制度にさせないことも、われわれ国民の役割ではないでしょうか。

このように書くと「難しい映画かな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはなく、原告側、被告側、そしてある目的を持つ謎の主人公と女性による三つ巴の闘いは、実にスリリング!
物語は息つく暇なくラストまで駆け抜けます。

ちなみに、原作本の『RUNAWAY JURY』では、銃訴訟ではなく煙草訴訟でした。

煙草といえば、当事務所の副所長は、現在「禁煙トライアル」中です。

 

今朝のお供、
VAN HALEN(アメリカのバンド)の『1984』。

 

(佐々木 大輔)