アーカイブ:2011年2月

ハーフタイムショー

2月6日(日本時間7日)、アメリカンフットボールのチャンピオン決定戦であるスーパーボウルが行われました。私は全くの素人で、アメフトのルールもあまり分からないのですが、ハーフタイムショーを目当てに毎年観てしまいます。豪華なミュージシャンが出演することでも知られているハーフタイムショー、今年はBLACK EYEDPEAS(アメリカのグループ)がパフォーマンスを披露しました。

そんなハーフタイムショーについて、先日、SPINNERという海外の音楽サイトが、「史上最高のハーフタイムショー」と題してトップ10を選出していました。
「きっと1位はU2かマイケル・ジャクソンだろうな」と思いながら結果を見ると、やはり1位は2002年のU2(ちなみに、マイケルは2位)。

02年といえば、前年にN.Y.の9.11テロが起こり、アメリカ最大のスポーツの祭典であるスーパーボウルもテロの標的になるのではないかとの危惧から、開催が危ぶまれた年でもありました(そのような年のアクトがU2というのも凄いブッキングですが)。
内容はというと、彼らが代表曲の「WHERE THE STREETS HAVE NO NAME(約束の地)」を演奏するその後ろで、テロ犠牲者全員の名前を次々と映し出すスクリーンが、天へと昇るように上空へ伸びていくという演出がされた、犠牲者追悼のステージでした。
「肌の色や国籍で判断されることがないような、ストリートに名前が無くて、誰もが平等でいられる場所で再び会おう。我々ならできる」という力強いメッセージを振り絞るような歌声に乗せて、ヴォーカルのボノがハート型のステージを疾走します。
途中、胸の前にハートマークを作ると、温かい声で「それを可能にするのは愛なんだ」と訴えかけます。
そして曲のエンディング、世界中に中継しているTVカメラに向かって、ボノが、着ていたジャケットをパッと開くと、なんとそこには縫い付けられた星条旗が!
スタジアムの熱狂は爆発。
テレビの前の私も、友人と一緒に思わず絶叫。
彼らのまっすぐな信念が、当時のアメリカ人にとってどれだけの希望と力を与えたことでしょう。

後日、私は、ジャケットを広げた写真が表紙を飾った『TIME』誌を買い、今でも大切に保管してあります。

 

今朝のお供、
The Beatlesの曲「ALL YOU NEED IS LOVE」。
今日はバレンタインデーですね。

 

(佐々木 大輔)