今回は、最近の出来事を。
購入したCD。
R.シュトラウス管弦楽曲集(ライナー指揮シカゴ交響楽団他)、シマノフスキ管弦楽曲集(ラトル指揮バーミンガム市交響楽団他)、リストのピアノ・ソナタ他(グリモーの演奏)、ブルックナー交響曲第5番(ハイティンク指揮バイエルン放送交響楽団)。
まだブルックナーしか聴けていませんが、柔らかい弦楽器の響きに包みこまれるような美しい演奏でした。
購入した本。
朝吹真理子著『きことわ』。芥川賞受賞で話題になっていますね。私の好きな作家島田雅彦も絶賛するその文章に触れてみたくて、購入しました。残念ながら、まだ積読状態です。
嬉しいニュース。
大館鳳鳴高校、21世紀枠で甲子園に出場することが決まりました。
1898年創立、野球部創部は1899年、文武両道を貫いて手にした甲子園初出場の切符です。選手の皆さんにとって最高の思い出になるようなプレーを!
でも今夏の甲子園は、久しぶりに私の母校に行ってもらいたいなあ。
今朝のお供、
エミネム(アメリカのミュージシャン)の『RECOVERY』。
グラミー賞の主要3部門を含む10部門にノミネートされたようです。個人的には2ndアルバム以来の傑作だと思います。彼の生き方に共感はできませんが、生み出す音楽は素晴らしい。
そういえば、先週のカニエも今週のエミネムもBLACK SABBATH(イギリスのバンド)の曲をフィーチャーしていますが、ヒップホップ界では流行っているのでしょうか?
すみません、余談でした。
(佐々木 大輔)
法律上、婚姻している夫婦から生まれた子供は「嫡出子」と呼ばれ、そうでない子供は「非嫡出子」と呼ばれています(この「非嫡出子」という呼び方には批判もあります)。
民法を見てみると、第900条で、非嫡出子の相続分は嫡出子の相続分の2分の1と定められています。このような扱いは、平等をうたう憲法14条に違反しているのではないかということが、以前から議論されている問題なのです。
憲法14条について、最高裁判所は、「合理的な区別を否定するものではなく、あくまで不合理な差別のみを禁止するものである」と考えています。しかし、何をもって「合理的な区別」「不合理な差別」とするかという基準までは明示していません。
それでは、民法の非嫡出子に対する相続上の扱いは合理的といえるでしょうか。
合理的とする根拠として、婚姻制度の維持ということが重視されています。法律婚で生まれた嫡出子とそうでない非嫡出子の相続分を同等とすることは、非嫡出子の保護に厚すぎるという意見です。さらには、扱いを異にすることで婚外関係を抑止することができるとの意見も主張されています。
対する批判としては、婚姻制度を維持する重要性は認めても、生まれてくる子供に嫡出子と非嫡出子の区別をすることまでが正当化されるわけではない。まして、区別ができるとしても、相続分に関してまで扱いを異にすることは別問題である、との主張がされています。生まれてくる子供に不利益を与えることで婚外関係を抑止することは、そもそも憲法14条のもとで正当かどうかという批判もあります。
平成7年7月5日、最高裁判所(大法廷:15人)は、10対5で、この非嫡出子に対する相続上の扱いを合憲とする判断を示しました。
「相続制度の定めは立法府の合理的な裁量に委ねられており、民法が法律婚制度をとった結果、嫡出子と非嫡出子との間に区別が生じるのはやむを得ない。民法900条の規定は法律婚の尊重と非嫡出子の保護の調整を図ったものであり、2分の1という相続分は著しく不合理とはいえない」との理由でした。
現在、民法900条の合憲性について、再び最高裁判所で争われています。そしてその判断は、通常であれば小法廷(5人)で行われるところ、大法廷においてされることになっています。最高裁判所の大法廷で判断されるのは、過去に裁判所自らが下した判断を変更する場合など、一定の重要な判断を下す場合に限られます。
つまり、大法廷に回されたということは、平成7年決定が覆る可能性があるということです。
今後、目が離せません。
今朝のお供、
カニエ・ウェスト(アメリカのミュージシャン)の
『MY BEAUTIFUL DARK TWISTED FANTASY』。
(佐々木 大輔)
史上最多3度の三冠王。首位打者、本塁打王、打点王は各5回。
日本人選手初の1億円プレイヤー。
プロ通算500本目、1000本目、1500本目、2000本目の安打はすべて本塁打で記録。本人曰く、「全部狙って打った」とのこと。
中日ドラゴンズの選手時代、巨人の斉藤投手に9回までノーヒット・ノーランに抑えられていた試合で、落合選手が逆転サヨナラ本塁打を放った場面を、私はテレビで観ていました。今でもその時の興奮が忘れられません。
93年には導入されたばかりのFA権を行使して巨人に入団。在籍した3年間で94年の日本一、96年のリーグ優勝(長嶋監督の「メークドラマ」の年です)に貢献、優勝請負人と呼ばれました。
また、中日の監督に就任以来、7年間毎年リーグ3位以上(Aランク)をキープ、そして3度のリーグ優勝と1度の日本シリーズ制覇。大型補強に頼らず、現在の戦力を鍛え上げることでチームを強くしたことは、指導者としての実力が遺憾なく発揮された証しでしょう。
一方、07年に中日53年振りの日本一を決めた試合では、山井投手が8回まで完全試合を演じていたところ、9回を岩瀬投手に交代させたことが物議を醸しました。
未だにあの投手交代に対して批判的な意見も多く聞きます。
しかし私は、落合監督の「勝つことが最大のファンサービス」というぶれない信念を見た思いがしましたし、1点差の試合を8回まで無安打無失策で切り抜けられたのは、好守備で支えたナインの総力があってこそだったと考えます。最終回は1年間絶対的信頼をおいてきた投手に託し、結果、「チーム全員」で成し遂げた日本シリーズ初の完全試合と考えれば、完全試合のルールは別として、決して野球ファンの夢を壊したとは言えないのではないでしょうか。
残念ながら、秋田の人らしく口下手(?)なところがあり、あまりマスコミ受けは良くないようですが、今年3度目の正直でようやく野球殿堂入りを果たしました。
いつか、楽天イーグルスの監督をしてくれたら・・・というのが、落合ファン、楽天ファンとしての私の願いです。
今朝のお供、
BON JOVIの『KEEP THE FAITH』。
(佐々木 大輔)