アーカイブ:2010年8月

日本一の花火

こんにちは。田口司法事務所です。

「大曲の花火」、皆さんご覧になりましたか?
私は残念ながら今年は現地に行くことができず、ビール片手にテレビの前で楽しみました。
桟敷席で観る迫力には及びませんでしたが、ハイヴィジョン映像からも十分に美しさが伝わってきました。
そして、映像からも分かる人、人、人!80万人の人出だったとか。
それにしても暑い一日でしたね。
私も以前、稀に見る暑さの日に桟敷席で観たことがあり、その年のことを思い出しました。

明治43年に始まった大曲の花火は今年で100周年。
全国の花火師が腕を競い合う花火大会であることから、毎年真剣勝負の素晴らしい花火が観られますが、今年は特に気合が入っていたように感じられました。
加えて今年は、大会提供花火の他、競技終了後には明治時代から現代の花火までを織り込んだ100周年記念の特別花火も。
締めは秋田県民歌にのせて打ち上げられる恒例の10号割物30連発。県民歌を聴きながら、ゆったりと打ち上げられる花火を観ると、「ああ、秋田の夏もこれで本当に終わりだな」とちょっぴり寂しい気持ちにもなります。
最後に行われる花火師と観客のエール交換は、過ぎゆく夏を惜しむかのようでもあります。
とはいえ、今年の夏はまだまだ終わりそうにありませんが…

私の祖父母は大曲に住んでいるため、小さい頃は祖父母の家の二階から花火を観ることができました。
そのため大曲の花火には思い入れが強く、全国に有名な花火大会は数多くあっても、「大曲が一番!」と思っています。
私が住んでいた新潟、仙台にも大きな花火大会がありますが、一緒に行った友人達には申し訳なくも心の中では「大曲の花火はもっと凄いぞ」と思っていたのでした。

 

花火の余韻に浸りながら。
ヘンデル作曲の組曲『水上の音楽』『王宮の花火の音楽』を、ピノック
指揮イングリッシュ・コンサートの演奏で。

 

(佐々木 大輔)

コーヒーと絵画と音楽と

こんにちは。田口司法事務所です。

私は日曜日、久しぶりに予定のない一日で、午前中はゆっくりと過ごすことができました。
休日の朝の楽しみといえば、コーヒーを豆から挽き、ペーパードリップで丁寧に淹(い)れることです。美味しいコーヒーを飲むことが目的の作業ですが、淹れる過程がまた楽しいのです。
お湯を注ぐとコーヒーの粉がきれいに膨らみ、馥郁たる香りが部屋を満たします。
上手にできたときはなおさら、上手にできなくてもそれなりに、美味しいコーヒーが楽しめます。

それから昨日は、先日妹が東京で観てきたオルセー美術館展の画集を開きました。
モネの『日傘をさす女』、ファン・ゴッホの『アルルの寝室』など、教科書にも載っているような有名な絵がたくさん来ていたんですね。
観に行きたかったな。

画集のページを繰っているうちに影響されたのか、今度は色彩豊かな音楽が聴きたくなりました。
そこでCDラックを眺め、しばし吟味。
結局、デュトワ指揮モントリオール交響楽団によるドビュッシー作曲交響詩『海』を聴くことに。
CDをプレイヤーのトレイに乗せて少しすると、夏の日差しをキラキラと映す海の様子が眼の前に広がります。
コーヒーの残り香と、スピーカーから寄せる音の波に包まれながら、至福の時間を過ごすことができました。

 

今朝のお供、
ARCADE FIRE(カナダのバンド)の『THE SUBURBS』。
この夏、一番聴いているアルバムです。

 

(佐々木 大輔)

映画

こんにちは。田口司法事務所です。

私はお盆休みを利用して、DVDで映画を観ました。
リーガル・サスペンスの第一人者であるJ.グリシャム原作の『ニューオリンズ・トライアル』という映画です。
舞台はニューオリンズ。ある証券会社で銃の乱射事件が勃発、
被害者の遺族が銃の製造と販売を巡り民事訴訟を起こしたことで、映画は幕を開けます。
アメリカではご存じのように陪審制度が採用されています。
(一般的には)12人の陪審員が被告の有罪無罪を決定するのですが、被告側は伝説の“陪審コンサルタント”を雇い、贈賄や恐喝などの裏工作によって、陪審員候補者の中から被告に有利な陪審員を選別し、原告側と壮絶な評決の奪い合いを繰り広げます・・・

日本では刑事訴訟において裁判員制度が採用されていますが、陪審制度との大きな違いは、裁判員6人と裁判官3人が合議のうえ有罪無罪、量刑を決定する点にあります。
そのため、この映画のような“コンサルタント”の暗躍はあまり現実的ではありませんが、私利私欲のための場外乱闘が重視されるような裁判員制度にさせないことも、われわれ国民の役割ではないでしょうか。

このように書くと「難しい映画かな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはなく、原告側、被告側、そしてある目的を持つ謎の主人公と女性による三つ巴の闘いは、実にスリリング!
物語は息つく暇なくラストまで駆け抜けます。

ちなみに、原作本の『RUNAWAY JURY』では、銃訴訟ではなく煙草訴訟でした。

煙草といえば、当事務所の副所長は、現在「禁煙トライアル」中です。

 

今朝のお供、
VAN HALEN(アメリカのバンド)の『1984』。

 

(佐々木 大輔)