アーカイブ:2010年5月

刑法入門

こんにちは。田口司法事務所です。

先日、秋田で2例目の裁判員裁判が行われました。
裁判員制度が開始して1年。皆さんにとっても裁判が少しずつ身近になってきたのではないでしょうか。
とはいえ、人を裁くというのは大変難しいことです。
「もしも自分が裁判員に選ばれたらどうしよう・・・」と不安に思っていらっしゃる方も多いと思います。

そもそも「犯罪」とは何を指すのでしょうか。
そして、なぜ罪を犯した人は刑罰を受けなければならないのでしょうか。
このような疑問に対し、分かりやすく丁寧な説明がされているのが、東京大学の山口厚教授による『刑法入門』(岩波新書)です。
山口教授は、刑法学界を代表する理論派であり、山口教授が書いた法律専門書である『刑法総論』『刑法各論』(共に有斐閣)については、「その論理的構築性は美しさを極める」と評する人もいるほどです。
その一方、これらの専門書は、法律を専攻している人にとってさえ、高度で難解な著書とも言われています。
『刑法入門』で興味をもたれた方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、東北大学法科大学院で机を並べた東大出身の友人によると、山口教授はとてもお洒落でダンディな教授とのことです。

ダンディといえば、田口司法事務所では、紳士の色気を醸しだす所長、ポケットチーフがお洒落な副所長をはじめ、ダンディな男性スタッフと素敵な女性スタッフが皆様をお待ちしています。

私も早くダンディな男になりたいなあ。

 

渋いっ!
ボブ・ディランで『Modern Times』。

 

(佐々木 大輔)

ショパン

こんにちは。田口司法事務所です。

今年はショパンのメモリアル・イヤーです。テレビでもラジオでもショパンの音楽を耳にする機会が多いですね。今年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(熱狂の日)」のテーマもショパンでした。

ショパンといえば、思い出すのは法科大学院時代に音楽が好きな友人と集まって、勉強の合間におこなっていた試聴会のことです。
ある回のテーマはショパン。あまりショパンを好まないというある友人のために、各人お気に入りのピアニストのCDを持ち寄り、その友人に紹介するというものでした。
聴き比べに選んだ曲はピアノ・ソナタ第2番。
以下、その時の様子です。

「ショパンといったらホロヴィッツ。ホロヴィッツ好きでしょ?」
CDをかけて演奏を聴く。
「やっぱりホロヴィッツ良いね。でも、これはショパンを聴いたというよりホロヴィッツを聴いたという感じがする」
「そう?だったらルービンシュタインなんかどう?」
聴く。
「う~ん、ちょっと明るくて健康的すぎるような・・・。そうだ、祖国を思う熱い心を持った激情家としてのショパンを表現したような演奏はないかな?」
「それならアルゲリッチがいいんじゃない?彼女の演奏には野生動物のようなしなやかな力強さがあるよ。音楽を極限まで追い詰めるような激しさは、まさに激情家としてのショパンを表していると思うよ」
・・・・・・

 

このようにして、毎回話は尽きることなく、夜が更けていくのでした。

※あくまでも一介の音楽ファンによる自由な会話ですので、軽く受け流していただけると幸いです。

 

(佐々木 大輔)

『六法』

こんにちは。田口司法事務所です。

先日、ふとした会話の中で、「モーツァルトの交響曲第38番って『リンツ』だっけ?」という話になり、「38番は『プラハ』だよ。『リンツ』は36番だね」と答えたところ、「どうやって憶えてるの?」と聞かれました。
しかし、これは特に憶えようとして憶えたわけではなく、好きで聴いているうちに自然と身に付いた知識なのです。

これは法律にもいえることではないでしょうか。
法律の条文の数は膨大で(民法だけでも1044条あります)、しかも毎年のように改正されますが、「売買は民法第555条」など、よく使う条文は自然と憶えてしまいます。
もちろん、法律は仕事で使うものですから、自然の成り行きにまかせてばかりいるわけではなく、憶えるために必死で六法をひいて勉強しています。
法律の改正・制定に合わせて知識をアップ・トゥ・デイトするため、私は毎年六法を買い替えますが、1年経つと書き込みやマーカーでボロボロになってしまうのです。

ところが、なんと!
所長の六法は私の六法よりももっと使いこまれているんです。
所長の机に置いてある六法を開いてみると(失礼しました)、書き込みだけではなく、図や表までびっしり!!
私もまだまだ修行が足りません。

思わず口ずさんだ曲、
Mr.Childrenの「終わりなき旅」。

 

(佐々木 大輔)