アーカイブ:2010年3月

『ゴールデンスランバー』

こんにちは。田口司法事務所です。
秋田市の連休はあいにくのお天気でしたね。どんよりとした空につられて瞼も重くなり、自然とまどろんでしまいました。

みなさん、映画『ゴールデンスランバー』はご覧になりましたか?
残念ながら、私は観られずに終わってしまいました。
でも、以前、伊坂幸太郎の原作は読みました。
仙台を舞台に、めくるめくような疾走感。
呆れるほど面白かったです!
そして驚くのは、その文章の巧みなこと!!
日々、訴状や答弁書などの文章と格闘している私は、彼の文才に、羨望と嫉妬の入り交じった複雑な思いを抱いてしまうのも事実ですが・・・
それはさておき。
これから読む方、DVDで観ようと思っている方のために、ここでストーリーは書きませんが、多くのことを考えさせられる作品でした。
ご覧になった方の中には、結末に納得がいかないという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、どんな状況でも「必死に頑張る」「とにかく生きる」ことの大切さ、そして誰にでも陰日向になって支えてくれる人が必ずいることのありがたさを思い、私は涙が出ました。
作品が誘うのは涙だけではありません。
絶体絶命にもかかわらず飛び出すユーモアに、思わず今度は泣き笑い。
読み終えて改めて見る『A MEMORY』というサブタイトルにも、鼻の奥がツンとするようなせつなさが伴っています。

春を待ちつつ、『ゴールデンスランバー』を読んでみてはいかがでしょう。
ビートルズの『ABBEY ROAD』を聴きながら。

 

(佐々木 大輔)