バスツアー

先日、「NPO法人まちづくりトライアングル」のバスツアーに参加してきました。横手市十文字町、横手市増田町、仙北郡美郷町を巡る日帰りツアーです。消毒、換気、マスク着用等コロナ対策を万全にした上で、ツアー定員もバス乗員可能人数の半分以下での開催でした。

私は主に秋田市で育ちましたが、小学生の一時期は父親の転勤で横手市に住んでいたこともありますので、横手市のことはそれなりには知っています。しかし、このような思い込みや秋田県民であるがゆえに知っているつもりになっていることもたくさんあります。
今回のツアーを通じて、古いもの、もとい歴史のあるものを守っていく大切さを改めて感じました。「古い。維持が大変。今風ではない」などと言って壊してしまうことは簡単です。しかし一度失ったものは、二度と元には戻せません。もちろん、維持するに当たり昔のままの形を保つことがすべてとは限りません。時代にあわせてリノベーションを施しながら、歴史を現代の生活に取り込んでいくことも必要でしょう。
どこまでが伝統の承継でどこからが破壊なのか。考えさせられました。

もうひとつ、個人的な収穫は、久しぶりに英語を話す機会を得たことです。
大学院時代は周りに留学生がたくさんいたので、英語を勉強して留学生たちとも会話を楽しんだものでしたが(ほとんど音楽の話ばかりだった気もしますが・・・)、県外から秋田に戻って来てからは、全く英語を話す機会がありませんでした。ちょっともったいないなという思いがつのる中、今回のバスツアーにアメリカ人の方(加藤建設株式会社でITコンサルタントを務めるドリュー・グッドウィンさん)が参加されていたのです。これはせっかくの機会を逃すまいと恐る恐る?英語で話しかけてみたところ、私のつたない英語が予想外に通じたものですから、思わず夢中になって(またしても)音楽の話(ばかり)をしてしまいました。「本当に音楽が好きなんですね」と言われ、「ほかに話すべきことはなかったのか」と反省もしましたが、昔留学生から「お前はアメリカ人よりアメリカのロック音楽に詳しいな」と言われたことを思い出したり、懐かしい気持ちで久しぶりにプチ異文化交流を楽しみました。

ちなみに、アメリカ人の彼は日本語がペラペラでしたので(箸の持ち方も上手!)、はっきり言って英語で話すより日本語で話した方がより幅広く彼のお話を聞くことができたと思います。私の自己満足に我慢強く付き合ってくれた彼に感謝します。

最後になりましたが、バスツアーを企画された理事長加藤俊介様(加藤建設株式会社 社長)、現地調査を含め当日も八面六臂の働きで一切無駄のない濃密なスケジュール管理をされた副理事長田代苑子様(株式会社秋田建設工業新聞社 副社長)、そしてツアーの最中様々な場面でまちづくりについて深い見識に満ちたアドバイスをくださいました前理事長 長谷部光重先生(税理士)、本当にありがとうございました。

※当ブログは、原則として毎月末の更新を予定しております。

VAN HALEN(アメリカのバンド)の『5150』。
ギターを弾かない私にとってもエディはヒーローでした。高校時代は部屋にポスターも貼っていたなあ。R.I.P. Edward Van Halen

                                   (佐々木 大輔)